U-21伊藤達哉がアピール宣言! 堂安らA代表若手の活躍に「尊敬するけどライバル」と闘争心

2018年11月15日 林 遼平

U-21伊藤達哉がアピール宣言! 堂安らA代表若手の活躍に「尊敬するけどライバル」と闘争心

ウズベキスタン戦に出場した伊藤は持ち前のドリブル突破で存在感を見せたが、「もう少し違いを出せた」と満足はしなかった。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

[ドバイカップ]U-21日本代表2-2U-21ウズベキスタン/11月14日/UAE

 A代表との兼ね合いで森保一監督が不在の中、代わって指揮を務めた横内昭展監督が「この試合は絶対に落とせない」と位置付けたウズベキスタン戦。3月のパラグアイ遠征以来、久々にU-21日本代表としてピッチに立った伊藤達哉は、持ち前のドリブルを活かして存在感を発揮した。
 
 ただ、試合後の伊藤からは手応えとともに反省の言葉が聞かれた。パラグアイ遠征の時よりは「改善できた」と語る一方で、「もう少し違いを出せたと思う」と自分のプレーに満足していないことを明かしている。
 
「前回パラグアイ戦に初めて呼んでもらって、その時に3バックのシステムの2シャドーをやらせてもらった。今日はそのポジションで自分のプレーをどう出すかというところで、少しは出せたと思っている。ただ、本当はボールにもっと絡んでいたかったので、そこは今後の大きな課題ですね」
 
 伊藤の考える課題の改善には、もう少し時間をかける必要がある。所属するハンブルガーSVでは4-1-4-1システムの左サイドで起用されることが多いが、代表のシステムやポジションは全く異なる。
 
 ウズベキスタン戦では「ボールが入って前を向けた時には良さを出している」と横内監督代行が評価するように、ボールが足下にある状態では違いを生み出すことができた。ただ、ボールを引き出したり、どこでボールを受けたりするかは、まだぎこちなさが残る。サイドから仕掛けるドリブルが特徴としてある中で、今回の試合で何度か見せたように、いかに自分の間合いで相手と対峙する場面を作れるか。それは今後の鍵となるだろう。そのことを理解した上で、伊藤は「口でいろいろ話すよりも、数をこなしてコンビネーションを上げていくのが一番手っ取り早い」と前を向いている。
 
「やっぱりこのフォーメーションは自分がクラブで普段やっているポジションがない。ただ、このフォーメーションだから出せる良さもあると思う。もうやっていくしかないなと。頭でこうしたほうがいいかなというのは、なんとなくあるけど、やっぱりプレーで経験していかないと身についていかない。自分としてもこのフォーメーションでまた成長できると思うし、それがチームを助けることにもなると思う」
 

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