酒井宏樹本人も驚きのCB起用が話題に! マルセイユ指揮官は「最善ではないが貴重な成功」と高評価!!

2018年11月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

酒井にとっては「人生初の左CB」

試合前にはリラックスした表情を浮かべていた酒井。 (C) Getty Images

 フランス・リーグアンのマルセイユに所属する酒井宏樹は、第13節ディジョンと対戦で左CBとして先発出場。2-0の勝利に貢献した。

 マルセイユはリーグのパリSG、モンペリエ戦、 ヨーロッパリーグ(EL)ラツィオ戦のホーム&アウェーと、ここ4試合で連敗しており、ELでは早々にグループステージ敗退が決まっている。

 不調が続くなか、酒井はこの試合、4バックの右SBという本来のポジションではなく、3バックの一角、左CBで起用された。

 試合はマルセイユが終始ペースを掴み、前半アディショナルタイムにルーカス・オカンボスが先制ゴールを決めると、84分にはCKからアディル・ラミが追加点。第9節のカーン戦以来、公式戦5試合ぶりに勝利を手にした。酒井も不慣れなポジションながら、落ち着いたプレーでクリーンシート達成に貢献している。

 試合後、リュディ・ガルシア監督は「この成功は貴重だ」と、結果に満足するコメントを残した。マルセイユの地元メディア『la Marseillase』は、「ガルシアは皆を驚かせた」と報じている。

「これは、私が指揮を初めてからを振り返っても、我々にとってベストゲームではない。だが、現在の状況を打開するきっかけになり得る大きな勝利だ。ディジョンの堅い守りに苦しんだことは事実だが、我々が勝った。

 新しいシステムでプレーした今日の試合を踏まえ、目指すべき方向性も明らかになった。プレーヤーによっては、新たな経験でプレーの幅も広がった。オカンボス、(ジョルダン・)アマビ、サカイもそのひとりだ。これは、彼らが十分なクオリティーを兼ね備えているからこそだ。このような試合を続けていかなければいけない」

 見事にガルシア監督の作戦が功を奏したが、どうやら酒井にとって左CB起用は仰天の経験だったようで、試合の翌日に自身のSNSを更新。試合前にマルセイユ市で起きた建物崩壊によって犠牲になった人々へ黙とうした際の集合写真を載せ、勝利を喜んだ投稿では、ハッシュタグで「人生初めての左CB」と告白している。

 酒井は、日本代表の11月シリーズにも招集されているが、将来は代表でもCBを務める可能性はあるかもしれない。

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