コンサドーレの公式サプライヤーKappaが北の大地にエール!クラブと地域、パートナー企業が醸し出す一体感

2018年11月12日 斉藤宏則

北海道胆振東部地震で大きな被害を受けた地域の家族を招待

「北海道応援マッチ supported by Kappa」と銘打たれた浦和戦。エスコートキッズもKappaのウェアを着用して登場した。写真:サッカーダイジェスト

 11月10日に札幌厚別公園競技場で開催された札幌-浦和戦は、札幌のオフィシャルサプライヤーであるKappa(株式会社フェニックス)による「北海道応援マッチ supported by Kappa」。2005年から札幌のサプライヤーとして北海道スポーツ界の盛り上げに一役買ってきたKappaが9月の北海道胆振東部地震で被害を受けた北の大地にエールを送る形で試合が催された。
 
 当日は震災によって大きな被害を受けた地域からASC北海道U-12に所属するサッカー少年とその家族をKappaが会場に招待。少年たちは選手入場時にフェアプレーフラッグを持ち運ぶフェアプレーフラッグベアラー、キックオフ前に主審に試合球を手渡すマッチボールキッズという大役で試合進行の一部も担った。そのほかコンコースの特設ブースではKappa製品の特別セールを行い、売上の一部を義援金にするなど、Kappaを通じてサッカーファンの想いを被災地へと届けている。
 
「試合に招待してもらえて本当に嬉しい。夢のような体験もできた。いつもはスタンドから試合を観ていたけど、ピッチレベルに立てて興奮したし、緊張もした」とは、この試合に招待されマッチボールキッズを務めたASC北海道U-12のキャプテン、久保永渡くん(12)。札幌の選手のなかでは自身と同じ攻撃的MFの小野伸二のファンであるとともに「将来は日本代表選手になりたいし、海外でプレーもしてみたい。その気持ちが今日、さらに強くなった」と話し、この日の試合に参加したことがよりいっそう、サッカーへの愛情を強めるきっかけになった様子だ。
 
 Kappaブランドを展開するフェニックス社で選手販促課主任を務める宮島敏治氏は「我々は10年以上、コンサドーレ札幌のサプライヤーをさせていただいております。サポーターのみなさんはチームを応援するにとどまらず、そのサプライヤーであるKappaに対しても愛情を注いでくださっているように感じております。いまや我々にとって北海道というのは特別な場所です」と今回の応援マッチの背景を説明する。
 
 そしてこうも続ける。
「Kappaがサプライヤーになることが決まった年のコンサドーレ札幌は、J2でした。ですが、そこから地道な努力をされてきた姿を我々は間近で見てきました。そして、この応援マッチはACL出場を争う一戦です。いろいろな歴史を見させていただいてきたなかで、こうした試合で支援活動ができるということは、光栄であると同時に、本当に幸せなことだと喜んでいるところです」
 

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