「落とせないところで勝ててきた」"王者"の戦い方を身に付けた大島僚太の実感

2018年11月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

積み重ねが実った今回の連覇は、”常勝軍団”に近づいた証だろう

連覇を達成して喜ぶ大島。「ほっとした」気持ちもあったという。写真:徳原隆元

[J1リーグ32節]C大阪 2-1 川崎/11月10日/ヤンマー

 川崎フロンターレが連覇を達成した。J1リーグ32節のセレッソ大阪戦に1-2で敗れたものの、他会場で2位のサンフレッチェ広島が勝点を伸ばせなかったために、優勝が決定。この試合でも先発した大島僚太は、戴冠の感想を聞かれて「嬉しさもありますけど、ほっとしている気持ちもあります。ただ、勝点でいえば去年より上回れないかなと思うので、それは残念です」と素直な心境を明かした。
 
 ディフェンディングチャンピオンとして挑んだ今季は、例年以上の「難しさ」を感じていたようだ。とりわけ、首位に立って臨んだ29節の鹿島アントラーズ戦以降は「追われるというか、先に首位に立つことの大変さ」を痛感したという。
 
「首位を追いかける時はがむしゃらだと思いますが、首位に立った後にがむしゃらさをどれだけ出せるかが必要だと思いますし、守りに入ってはダメだと分かっていても、大胆さに欠けるとか、そういったのが今日の試合に出てしまったのかなと思いました」
 
 大島がそう語るように、勝てば無条件で優勝だった今節のC大阪戦を落としたのは反省材料だが、一方で川崎がシーズンを通して安定した力を発揮したのも事実だろう。「この試合は落とせないというところで勝ててきたという自覚もありますし、この試合は相手に勝点を与えないと心がけてやっていた時もありました」という大島の言葉が、今季の川崎のパフォーマンスを象徴している。
 
 強豪と言われるチームは、どんな形であれ、最終的に結果を残す。その積み重ねが実った今回の連覇は、川崎が"常勝軍団"と呼ばれる存在に一歩近づいた証と言えそうだ。
 
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