【選手権予選】東福岡が大苦戦! 富山一、四中工、矢板中央など11校が出場を決めた土曜日の結果を詳報!

2018年11月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

延長戦にもつれ込んだ激闘を青木の一発で制す!

延長前半3分、殊勲の逆転弾を決めたのは青木(14番)。東福岡がかろうじて筑陽学園を下し、県6連覇を達成した。写真:田代厚

 第97回全国高校サッカー選手権大会は、都道府県予選がいよいよクライマックスだ。11月10日の土曜日には11校の出場が決まり、強豪チームが続々と名乗りを上げている。
 
 3年ぶりの選手権制覇を狙う東福岡は、県予選決勝で筑陽学園と対戦。決勝トーナメントはここまで0-0(PK戦勝ち)、2-1、3-2と薄氷を踏むような戦いぶりで勝ち進んできた"赤い彗星"はこの日も大苦戦を強いられた。ボール支配で上回るも筑陽学園の堅守に阻まれ、前半35分にはスルーパスに呼応した赤司に先制点を奪われてしまう。ピリっとしないまま、0-1で折り返した。
 
 だが、名門はここから底力を発揮する。後半開始早々にロングパスを絶妙なトラップで足下に収めた中村拓也が同点弾をねじ込むと、持ち前の人海戦術で一気に攻撃のギアを上げる。80分間では勝負が決まらず、試合は延長戦に突入。その前半3分だった。敵のロングスローを弾き返して電光石火のカウンターを繰り出し、最後は青木が左足で殊勲の逆転ゴール! 苦しみながらも豪快に筑陽学園を寄り切った東福岡が、6連覇を果たしている。

 
 2年連続で本大会ベスト4に駒を進めている栃木では、昨年度覇者・矢板中央と2年前の王者・佐野日大が雌雄を決した。序盤からロングボールを主体に矢板中央が試合の主導権を握る一方、佐野日大も負けじとソリッドな守備から効果的なカウンターを繰り出して応戦。そんなゲームが動いたのは後半16分だ。矢板中央は土谷の左CKからU-19フットサル日本代表の大塚が肩で押し込み先制点をもぎ取る。さらに同35分、FKのこぼれ球を主将の白井が右足ボレーでねじ込んで2点目とし、趨勢を定めた。2年連続9回目の出場だ。
 
 インターハイ王者の山梨学院が準決勝で姿を消した山梨。決勝の舞台で対峙したのは帝京三と日本航空の両雄だった。前半5分、いきなり観衆を沸かせたのは日本航空。ゴール前の混戦から塚越が押し込んで幸先の良いスタートを切る。その後は一進一退の攻防が繰り広げられたが、堅実な試合運びで虎の子の1点を守り、リードをさらに広げた日本航空がこの激闘を制した。6年ぶりに選手権本大会へ駒を進めている。
 

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