マドリーの「格下相手の3連勝」をどう評価する? ソラーリが続投するか否かは次節の出来次第か

2018年11月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

セルタ戦が酷い出来ならペレス会長は他の誰かを…。

3連勝で自信を取り戻したかに見えるマドリー。好調セルタとのアウェーゲームを勝ちきれるか。真価が問われる一戦だ。(C)Getty Images

 レアル・マドリーで暫定監督として指揮を執るサンチャゴ・ソラーリは、就任後に公式戦3連勝を飾った。ただ、コパ・デル・レイでは2部Bリーグ(実質3部リーグ)のチーム、ラ・リーガでは昇格組のバジャドリー、チャンピオンズ・リーグではチェコのプルゼニと、いずれも格下相手の白星ではある。

 スペイン・サッカーに精通するギジェム・バラゲ記者は、英公共放送「BBC」で、「ソラーリになってマドリーが劇的に変わったとは思わない。少し自信を取り戻しただけだ」と指摘する。

 そのうえでバラゲ記者は、「プルゼニ戦のスタメンの顔ぶれを見れば、ソラーリがどこに最も力を入れているかが分かる。彼は特別に重要な人を喜ばせているんだ。フロレンティーノ・ペレス会長だよ」と、ソラーリ監督がクラブのトップが望む選手起用をしていると述べた。
 
 一方でバラゲ記者は、「ソラーリは選手たちに責任や義務を忘れさせ、自分を表現させた」と、選手のマネジメントに言及している。

「ソラーリによってマドリーは、ジネディーヌ・ジダンのスタイルに戻ったんだ。カリム・ベンゼマ、アルバロ・オドリオソラ、カゼミーロ、ダニ・セバジョスは、すでにその良い影響を受けた。彼らはソラーリ続投を支持している。そしてガレス・ベイルもゴールを取り戻した」

 では、ペレス会長は今シーズンいっぱいの指揮を、ソラーリ監督に託すのだろうか。バラゲ記者は、当初新監督候補とされたアントニオ・コンテ以外になかなか適任がいないとし、ソラーリ監督の今後はリーガ次節のセルタ戦次第と述べた。

「セルタ戦があまりに酷い出来なら、ペレスは他の誰かを探すだろう。そうじゃなければソラーリでいくはずだ。それがマドリーだよ」

 11日のセルタ戦で、マドリーは公式戦4連勝を飾れるのか。そしてインターナショナルウィークが明けたとき、ベンチで采配を振るうのは誰になるのだろうか。
 

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