「恥じて顔を伏せろ!」「ルールより良識を」 亡き会長に決勝点を捧げたレスター選手への警告に非難の声

2018年11月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

元イングランド代表DFがレフェリーの行為に激怒。

ゴール後にユニホームを脱ぎ捨て、「FOR KHUN VICHAI」(ビチャイさんに捧ぐ)と書かれたインナーシャツを披露したグレイにはその後、イエローカードが提示されている。(C)Getty Images

 レスターは11月3日、プレミアリーグ第11節でカーディフに1-0と勝利した。オーナーだったヴィチャイ・スリバッダナプラバ氏の急逝後、初の試合で勝点3を手にしている。

 悲劇に見舞われながらも、試合で戦うことを選んだレスターの面々。後半、決勝点となるゴールを決めたのは、デマライ・グレイだ。ベン・チルウェルのクロスを流し込んだグレイは、ユニホームを脱ぎ、ヴィチャイ氏に捧げるメッセージが書かれたTシャツ姿になって喜び、両手で天を指した。

 ユニホームを脱いだことで、グレイにはイエローカードが出されたが、このリー・プロバート主審の行動を非難したのが、元イングランド代表のフィル・トンプソンだ。英衛星放送『Sky Sports』で、「恥じて顔を上げられないだろう」と、プロバート主審を批判している。

「彼らにルールがあるのはわかっている。だが、頼むよ。ルールより良識を用いてくれ。私なら、この試合でああするよりも、自分が上の人間たちから批判されることを選ぶ」

「まったく恥ずべきことだ。彼は前半にもミスをしている。ジェイミー・ヴァーディーのシュートが阻まれたのは、スレイマン・バンバのハンドだったからだ。簡単に判断できる場面だった。あれでレスターにPKが与えられ、(バンバに)レッドカードが出されていたはずだったんだ」
 
 一方でトンプソンは、「両チームと両軍のファンを称えたい」とも述べている。

「全員にとって難しい試合だった。レスターの選手たちが感情的になるのは分かっていたことで、試合が始まった時にそれは見てとれた」

「レスターの全員が素晴らしいパフォーマンスだった」

 葬儀に参列するためにタイに向かったレスターは、ミッドウィークにイングランドに戻り、10日に開催される12節のバーンリー戦に臨む。これが事故後初のホームゲームとなる。
 

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