ガンバ怒涛の7連勝! スーパーゴラッソを連発させて宿敵レッズを敵地で撃破!

2018年11月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

同点に追いつかれるもすぐさま韓国代表エースが

左サイドから切れ込んでの豪快ショット! もはやファン・ウィジョの十八番は分かっていても止められない。(C)SOCCER DIGEST

[J1リーグ第30節]浦和 1-3 G大阪/11月3日/埼スタ
 
 ここ5戦で4勝1分けの浦和レッズが、6連勝中のガンバ大阪を本拠地に迎えた一戦。4万3000人を超える大観衆が見守るなか、キックオフ直後からインテンシティーの高いバトルを繰り広げた。
 
 ゲーム序盤、分厚いボールポゼッションと森脇、宇賀神の両ワイドを起点とした攻撃でペースを掴んだのが浦和だ。G大阪の守備網を激しく揺さぶり、長澤や武藤がどんどん背後のスペースに飛び出して敵エリアに内に侵攻していく。一方のG大阪は頼みのファン・ウィジョ、アデミウソンの2トップに効果的な形でボールが入らず、なかなか敵陣に踏み出せない。守備中央を固めてピンチを凌ぐ時間帯が続いた。
 
 浦和は32分に武藤のFKからマウリシオが決定的なヘッドを放つが、相手GK林に阻止されてしまう。さらに37分にも素早いスローインから興梠→柏木と繋いでビッグチャンスを掴むも、ふたたび負傷欠場の東口に代わって抜擢登用された守護神のファインセーブに遭った。
 
 そんななか、埼スタを静寂に包むスーパーゴールが生まれる。43分だ。G大阪は浦和のパスミスに呼応したアデミウソンが前方に浮き球を送り、これを小野瀬が左足のハーフボレーでジャストミート! ゴール前30メートルの位置から放った無回転弾でGK西川を抜き、浪速の雄がワンチャンスをモノにした。
 
 しかし、ホームの浦和は慌てることなくあっさり同点ゴールを奪ってみせる。46分、長澤の落としを拾った武藤が右サイドを打破し、豪快に右足を振り抜く。林が弾いた球を走り込んだ興梠がしっかりと詰め、スコアを振り出しに戻した。

 
 後半勝負のG大阪はここから遠藤、今野の重鎮ボランチコンビを軸に中盤での構成力を高め、リスクを掛けたチームアタックを展開。一進一退の攻防戦へと持ち込む。すると62分、勝ち越しに成功するのだ。

 遠藤のパスを左サイドで受けたファン・ウィジョがそのまま一気に駆け上がり、浦和DFの人垣に突っ込みながら右足を一閃! 強烈なスライダーショットでファーサイドに蹴り込み、歓喜の雄叫びを上げた。それまで槙野のハードチャージに苦しんでいた韓国代表エースがまたしても十八番の形で鮮烈弾を決めたのだ。
 
 アウェーチームはさらに畳みかける。69分、敵陣深くでボール奪取した藤春から遠藤、倉田、そして藤春と流れるように左サイドを崩し、中央へ折り返した球をアデミウソンがゴールに蹴り込んだ。まさにゲームプラン通り、後半にラッシュを仕掛けて浦和自慢の堅牢を打破した。
 
 終盤は浦和が人海戦術を駆使して反撃を試みたがスコアは動かず。G大阪が3-1で快勝を収め、実に4年ぶりとなるリーグ戦7連勝を達成した。残りゲームを考えれば残留はほぼ確実で、今後上位にどれだけ食い込めるかに焦点が変わってきている。

 かたや浦和はアジア・チャンピオンズリーグの出場権獲得(3位以内)に向けて、手痛い黒星を喫した。暫定3位・FC東京とのポイント差は「4」で、明日の試合で北海道コンサドーレ札幌がベガルタ仙台を下して3位に再浮上すれば、その差は「6」に広がる。
 

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