【移籍市場超速報】ナポリは本命フェライニを獲得できるか。メデルのインテル移籍が合意、マルケスはヴェローナへ

2014年08月05日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

フェライニが年俸減を受け入れるか、あるいは――。

ナポリが中盤補強のファーストチョイスに位置付けるフェライニ。最大のネックが高額の年俸だ。 (C) Getty Images

【ナポリ】中盤の本命はやはりフェライニ。ルーカス・レイバ、ハビ・ガルシアも
 
 中盤補強のメインターゲットをマルアン・フェライニ(マンチェスター・ユナイテッド)に絞ったナポリは、ユナイテッドのアメリカツアー終了後に予定されている、フェライニとクラブの話し合いの結果を不安とともに待っている。
 
 希望は、フェライニ本人が移籍を受け入れる可能性を示していること。とはいえ、年俸の高さは常にネックであり続けている。ナポリの予算は年俸200万ユーロ(約2億8000万円)。レンタル料の支払いも考えればこれ以上の金額を出すのは難しい。したがってフェライニが年俸減を受け入れるか、あるいはユナイテッドが差額分を負担するしかない。そのネックをどう解決するかが唯一最大の課題だ。
 
 フェライニ獲得が難しい場合の候補としては、ルーカス・レイバ(リバプール)、ハビ・ガルシア(マンチェスター・シティ)といった名前が挙がっている。
 
【インテル】メデル獲得でカーディフと合意。メディカルチェックへ
 
 インテルはチリ代表ガリー・メデルの獲得でカーディフと合意に達した。今後数日の間にメディカルチェックを終えて契約書にサインする見通しだ。
 
【ヴェローナ】メキシコ代表のマルケスを獲得
 
 ヴェローナは8月4日、元バルセロナでメキシコ代表のDFラファエル・マルケス(クルブ・レオン)を獲得したと発表した。契約は1年。
 
【翻訳】
片野道郎
 
翻訳者からのごあいさつ
 イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
 
 イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
 
 セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
 
 ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
 
 ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
 
 そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)
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