「オファーが突然取り下げられた…」「合意に達していた」アーセナルMFが延長交渉破談の真実を激白!!

2018年10月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

当初は自ら拒んだとされていた延長交渉。その真相は――。

エメリ新監督の下では、出場機会こそ与えられているラムジーだが、先発出場の回数は少なく、以前よりも立場が揺らいでいるのは確かだ。 (C) Getty Images

 アーセナルで約10年間プレーしたウェールズの司令塔は、愛着のあったクラブと仲違いをしたまま、ロンドンを去ることになるかもしれない。

 アーセナルのウェールズ代表MFアーロン・ラムジーは、クラブとの契約が2019年6月に満了するが、いまだ契約延長の交渉がまとまっておらず、遅くとも今シーズン終了後の退団が決定的と見られている。

 これまではその去就に関して、多くのメディアで、アーセナルの提示内容に不満を抱くラムジー側が新たな契約を拒んでいると報じられてきたが、実際は違うようだ。英サッカー専門誌『Four Four Two』が、その詳報を本人の言葉を交えて報じている。

 アーセン・ヴェンゲル前監督の下で主力として活躍し、今もなお、ファンの人気が高いラムジーだが、前述の通り、クラブとはいまだ契約延長交渉で折り合いがついていない。その理由として英紙『The Sun』などは、ミランやリバプールといった他のメガクラブからオファーを受けたラムジーがアーセナルとの交渉を固辞してきたからだと、しきりに報じていた。

 しかし、事実は異なっていたようだ。現地時間10月25日に行なわれたヨーロッパリーグ(EL)のグループステージ第3節のスポルティング戦後に、ラムジーは、アーセナルと合意に達していたことを告白し、さらにクラブ側からオファーを下げられたことを明かしたのだ。

「交渉のテーブルに契約延長が乗っていないんだ。だから、考慮する余地もないんだよ。僕らが分かっているのは、テーブルから契約が取り下げられたということだけだ。数週間前に合意に達し、僕らはサインをするのを待っていた。それなのによくわからないよ。何が起きたのか分かってないけど、何かが起きたのは確かだよ。だから、僕はこの件を頭から離さなければならなくて……。できる限りチームを助け、ハードワークしていくだけさ」

 クラブ側から突然、交渉を白紙に戻されたことを語ったラムジーは、「もしも、可能なら、僕にその理由を教えてほしい。もし理由があるなら、僕はそれを真摯に受け止める」と、切なる想いも口にした。

 長年に渡ってアーセナルに小さくない貢献をしてきたラムジー。それだけ愛着のあるクラブを"しこり"を残したまま出て行くことは避けたいと願っているようだが、今後、契約延長交渉に進展はあるのか。仮に退団となれば、移籍市場の人気銘柄となるだけに、その動向から目が離せない。
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