湘南優勝と一通のLINE――U-19キャプテン齊藤未月が大アウェーでの決戦を前に受けた大きな刺激

2018年10月28日 安藤隆人

「湘南はすごく戦う姿勢を見せていた。『戦う』という部分は誰よりもやらないといけない」

U-19日本代表でも戦う姿勢を前面に出してプレーする齊藤。インドネシア戦でも大アウェーに怯まず戦い抜くつもりだ。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 いよいよ決戦のときはやって来た。明日、U-19日本代表は来年のU-20ワールドカップ出場権を懸けた大一番である準々決勝のインドネシア戦を迎える。
 
 このチームのキャプテンとして先頭に立つMF齊藤未月は、決戦を前に大きな刺激とエールを受けた。
「優勝してくれたのは本当に嬉しいですし、優勝で終わってくれたので、僕は代表に集中したいと思います」
 
 前日練習後、齊藤はこう口を開いた。この日の昼に日本ではルヴァンカップ決勝が行なわれ、齊藤が所属する湘南ベルマーレがファイナリストとして埼玉スタジアムのピッチに立った。そして、湘南は横浜F・マリノスを相手に、杉岡大暉のゴールを全員で守り切って、クラブ初タイトルとなるルヴァンカップ優勝を果たした。
 

 齊藤はインドネシアの地で画面を通じて、試合を見ていた。「湘南はすごく戦う姿勢を見せていた。ああ言うプレーを(チームメイトが)見せてくれた分、僕も球際の部分だったり、『戦う』ということは誰よりもやらないといけない。そこは僕の特徴だと思っているので、誰にも負けないようにしたいなと思います」と湘南のファイティングスピリットに大きな刺激を受けた。
 
 そして、インドネシア戦に向けて話を向けると、まっすぐに前を見つめてこう口にした。
「インドネシアはキックが上手い選手もいるし、真ん中でパスを出せる選手や仕掛けられる選手がいて、技術は高いと思います。そうですね。僕が潰してそこからもう一回攻撃が出来れば最高ですし、それをしないといけない。なるべく後ろ、後ろにボールが行かないように、常に自分より前にボールがあるような状態にしたいです。あと、多くの観衆がエネルギーを出してくると思うので、すごく難しい試合になると思います」
 
 決戦は日曜日。そしてインドネシアは熱狂的なサポーターで有名で、開催国が実に40年ぶりのU-20ワールドカップ出場を懸けた大一番に挑むとあって、7万7千人収容のゲロラ・ブン・カルノスタジアムはもしかすると満員になるかもしれない。そうなると、日本にとっては『超絶アウェー』となる。

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