[ルヴァン杯決勝]湘南１－０横浜／10月27日（土）／埼玉スタジアム2002
 
　２ボランチの一角で先発した秋野央樹は、タイトル奪取の喜びを噛みしめる。
 
「スタンドの上から見る景色は本当に最高で、ここまで頑張ってきて良かったと思います」
 
　柏から湘南に新天地を求めて２シーズン目。今季から背番号10を背負う技巧派レフティは、「自然と涙が出てきたし、サポーターの喜んでいる顔を見ると嬉しかった。移籍して良かったと思った」と充実の表情を浮かべる。
 
　大きな成果を手にできた理由は、「スーパースターみたいな選手はいないけど、みんなサッカーに真摯に取り組んで、仲間にも、自分にも強い要求をして、ここまで勝ち上がってきたと思う。努力の賜物」と語る。
 
　試合に関しては、とりわけ決勝点を奪った前半はパーフェクトな内容だった。秋野も「相手がボールを持つ時間は絶対にあると思っていた。そこでも慌てずに堪えることができて、なおかつ１点取れたのは、パーフェクトに近い展開だったかなと思います」と振り返る。
 
　もっとも、「欲を言えば、僕も含めて、早い時間帯にシュートのチャンスがあったので、そこで点を取れればもっと良かった」と課題も挙げる。
 
　現状に甘んじない。この向上心の高さが、秋野の魅力でもある。
 
「今日も71分で交代していますし、余計なところでのファウルもあったので。優勝して、余韻に浸りたいところだけど、中２日ですぐ試合がある。今日の反省点をしっかり見直して、切り替えることが大事」
 
　次なる戦いに目を向け、より一層、精進に励むつもりだ。
 
取材・文●広島由寛（サッカーダイジェスト編集部）
 
【ルヴァン決勝PHOTO】湘南×横浜の美女サポーターたち

【ルヴァン決勝PHOTO】湘南 １-０ 横浜｜湘南がクラブ史上初のリーグカップ制覇！ 杉岡大暉の先制点を最後まで守り抜く