「スリリングな戦いの末に生き残る」「素晴らしき決闘」海外メディアも鹿島のACL決勝進出を絶賛!

2018年10月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

「鹿島は一度、“死”を迎えた」

試合後、クラブ史に名を刻んだ選手たちは喜びを爆発させ、互いの健闘を称え合った。 (C) Getty Images

 鹿島が激闘をくぐり抜けて史上初のアジア制覇へあと一歩のところまで到達した。

 アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は10月24日、鹿島アントラーズと水原三星(韓国)の準決勝第2レグが、韓国の水原ワールドカップスタジアムで行なわれた。

 ホームでの第1レグを3-2で勝利していた鹿島は、25分、セルジーニョのFKから山本脩斗が倒れ込みながらヘディングシュートで先制。しかし、後半に水原の猛攻を受け、52分、53分に立て続けに失点して2戦合計スコアでも逆転を許す。

 ここからが凄かった。まずは65分、西大伍のゴールでトータルスコア5-5に追いつくと、82分にセルジーニョのゴールで勝ち越しに成功したのだ。そして、見事に逃げ切った鹿島は、クラブ史上初のACL決勝へ駒を進めた。

 最終合計スコア6-5という死闘とも呼ぶべき戦いを勝ち抜けた鹿島へは海外メディアも賛辞を惜しまない。『FOX Sports』は、「鹿島が水原とのスリリングな戦いを制してACL決勝に生き残る」と銘打ったマッチサマリーにおいて、次のように綴っている。

「水原が3つ目のゴールを決めた時、鹿島は一度"死"を迎えた。がしかし、やや停滞ムードもあったなかで西が鋭いオーバーラップからゴールを決め、そして疲れと焦りの見せ始めた水原からセルジーニョがトドメの一撃を見舞った」

 フランスの全国紙『L'Équipe』も東アジアで行なわれた激闘について、「鹿島が水原との素晴らしい決闘の末のクラブ史の中で初めてのACL決勝へ勝ち進んだ」とレポートし、「2年前のクラブ・ワールドカップで不運のファイナリストとなった彼らが壮大な準決勝を演じて、韓国のライバルを退けた」と記した。

 悲願のアジア制覇へあと一歩――。鹿島はその願いを成就させることができるのか。注目の決勝は、イランのベルセポリスと11月3日にホーム、11月10日にアウェーでそれぞれ対戦する。
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