イニエスタ、“初めての体験”を前に大興奮!「素晴らしいクラシコになることを期待します!」

2018年10月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

クラシコの一番の思い出は「5-0で勝った試合」

(C)WOWOW

 ヴィッセル神戸に所属するアンドレス・イニエスタは今シーズン、バルセロナとレアル・マドリーが対戦する世界屈指のビッグマッチ「クラシコ」を、"外"から観ることになる。

 もちろんそれは、彼がプロフットボーラーになってからは初めての経験だ。幼少期からバルサでプレーし、多くのバルセロニスタに愛され、晩年にはキャプテンの大役まで務め上げた天才MFは、はたして今回のクラシコになにを期待しているのか。

 自分自身が出場したクラシコの思い出にも触れながら、今シーズン最初のクラシコの見どころについて訊いた。


――あなたはクラシコに38回出場していますが、出場したクラシコの中で、一番思い出深い試合はいつのクラシコですか? 理由も教えてください。

私は多くのクラシコに出場する幸運に恵まれましたが、それは素晴らしいことです。私にとって、バルサとレアル・マドリーの試合は世界で最も大きく、地球上のほとんどの人々が釘付けになります。そんな試合に出場でき、主役の一人になれるというのは、選手にとってかけがえのない経験です。

クラシコではいろいろなことを経験しました。当然、良い思い出として残っているのは、勝った試合です。私はカンプ・ノウでもサンティアゴ・ベルナベウでも勝ったことがあります。その中で1試合を選ぶとしたら、ホームで5-0で勝った試合ですね。ベルナベウでも私たちは6-2で勝ちましたし、4-3で勝ったこともあります。

大量点は取っていなくても、素晴らしいプレーをして勝った試合もあります。バルサが素晴らしいチームで、しかも、ずっと良い結果が出ていた時代もありました。それは素晴らしい思い出です。でも私にとっては、クラシコのような試合を経験できる感動が一番ですね。観客、サポーターにとっても大きな意味がありますし、特別な試合です。

――先ほど5-0、いわゆる"マニータ"(手のひらの意。ここでは数字の5を指す)で勝った試合を挙げていましたが、1点目のシャビへ送ったあなたのパスは衝撃的でした。その"マニータの夜"を、改めて振り返っていただいてもよろしいですか?

とても良い思い出ですね。先ほども言ったように、当時、私たちは素晴らしい数シーズンを過ごしていましたが、結果だけでなく、プレーの内容も良かったので、とても楽しかったです。プレーしていてすごく楽しかったですが、結局、それこそが選手が望んでいることです。プレーする、楽しむ、その上、勝てるのなら、最高ですよ。

――クラシコとは、バルサの選手にとって、どんな意味を持つ試合でしたか? また、バルセロナに住む人々にとってはどんな意味を持つ試合だと感じていますか?

1試合以上の重みがあります。単なる勝点3ではなく、感情面、気持ちの面で、最大のライバルに勝つと、さらに大きな満足感を得られます。クラシコのような試合は他にはなく、メディアやサポーターの関心の高さという点でも、唯一無二の試合です。だから、レアル・マドリードに勝てれば、すごく嬉しいですし、最大のライバルの士気を下げることにもなります。
 

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