【CL展望|パリSG×ナポリ】「カトル・ファンタスティック」が猛威を振るうか?

2018年10月24日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

ナポリの不安はM・ルイがエムバペと対峙する左サイド。

出場停止/パリSG=なし ナポリ=なし
故障者/パリSG=クルザワ(DF)、D・アウベス(DF) ナポリ=キリケシュ(DF)

 グループBと並ぶ最激戦区と言っていいグループCで3位に沈むパリ・サンジェルマンにとっては、敗戦の許されない一戦だ。

 直近3試合はCL2節のレッドスター戦が6-1、リーグ・アン9節のリヨン戦と10節のアミアン戦がいずれも5-0と絶好調だ。

 猛威を振るっているのが攻撃陣。トゥヘルが監督に就任した今シーズンはネイマールをトップ下に置き、右ウイングにエムバペ、1トップにカバーニ、そして左ウイングにディ・マリアを配する布陣を何度か採用しており、破壊力満点のアタックを披露している。

 いまや「MCN」ではなく「カトル・ファンタスティック(4人のファンタスティック)」と呼ばれるようになったその新機軸を、是が非でも勝点3が欲しいこのホームでのナポリ戦で採用してくる可能性は十分に考えられる。
 
 一方、2節でリバプールに1-0の勝利を収めてグループCの首位に躍り出たナポリも、調子は悪くない。リバプール戦後に行なわれたセリエAでの2試合はいずれもクリーンシートで勝利を収め、目下3連勝中だ。

 今シーズンから指揮を執るアンチェロッティ監督にとっては、古巣との対戦となる。どんな戦略を立ててくるか、その点にも注目が集まる。

 タレントの質・量で見劣りが否めないナポリは、押し込まれる展開がおそらくは続くだろう。不安材料は、やや守備力に難があるM・ルイがエムバペと対峙する左サイド。リバプール戦は巧みなカバーリングを見せたCBクリバリがサラーを見事に封じたが、パリSGの中盤から前線には他にも一線級が揃うだけに的が絞りにくい。

 場合によっては守備力に長けたヒサイを左に回し、空いた右SBにはリバプール戦のようにCBが本職のマクシモビッチを配してバランスを取る可能性もありそうだ。
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