U-20W杯優勝の“4人衆”が殴り込み!なでしこジャパンの序列が大きく変わる?

2018年10月23日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

ボランチ、CB、左右のサイドハーフの競争が熾烈に!?

ノルウェー戦のメンバーに選ばれたU-20W杯優勝メンバー。左から南、長野、宮澤、遠藤。(C)Getty Images

 ノルウェーとの国際親善試合に向けた日本女子代表メンバーが、10月23日に発表された。
 
 注目したいのは、8月のU-20ワールドカップで世界一に輝いたメンバーが招集されたこと。CB南萌華、セントラルMF長野風花、攻撃的MF宮澤ひなた、レフティのサイドアタッカー遠藤純の4選手だ。
 
「U-20ワールドカップで世界一を獲ったメンバーの中に即戦力となり得る期待を持たせる選手が多くいましたので、その中からも4名ピックアップして、今回の合宿に参加してもらいます」
 
 そう選出の意図を語った高倉麻子監督は、それぞれの選手にも言及している。
「ディフェンスの南は、育成年代からずっと見ていますけども、身体がフィットしてきて、安定した守備を見せます。高さもありますし、キャプテンを務めたことによってリーダーシップも生まれてメンタル的な向上も窺える。大きな期待を寄せています。
 
 中盤の長野は視野の広さが特長ですけど、サッカー理解というところでも非常に高いものを持っている。是非、今いる選手を脅かす存在になってほしい。
 
 宮澤は、スピード、ドリブル突破というところで非凡なものを見せますし、テクニックが高く、ドリブルからシュートに持ち込んでいく武器もある。そこを前面に出して戦ってほしい。
 
 遠藤は、宮澤と同じような役割。左利きで、独特のドリブルからシュートに持ち込む形が非常に素晴らしい」
 
 "即戦力候補"4選手が加わったことで、新たに巻き起こりそうなのが、既存メンバーとの競争。阪口夢穂(現在は負傷中)以外に、いまだに確固たる地位を築く選手がいないボランチの一角、CB熊谷紗希のパートナー、中島依美、長谷川唯らがいる左右のサイドハーフが、その対象となりそうだ。

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