「100%でやりたかった…」イニエスタが4試合ぶり先発も本音を吐露

2018年10月20日 白鳥大知(ワールドサッカーダイジェスト)

まだコンディションは上がり切っていない。

川崎戦でフル出場したイニエスタ。写真:サッカーダイジェスト写真部

[J1リーグ30節]川崎5-3神戸/10月20日/等々力
 
 4試合ぶりに先発出場したアンドレス・イニエスタだが、ヴィッセル神戸を勝利には導けなかった。
 
 元スペイン代表MFには、ファン・マヌエル・リ―ジョ新監督が掲げるパスサッカーの中心軸として大きな期待がかかった。実際、インサイドハーフの位置から後ろに下がって組み立てを担い、持ち前のテクニックとプレービジョンを発揮。1点目のオウンゴール、2点目の古橋亨梧の得点は、いずれもイニエスタが起点となって生まれたものだ。
 
 しかし、神戸は時間とともに間延びして志向する前からのプレスがかからなくなり、川崎フロンターレにボールと主導権を奪われると、3-5で悔しい逆転負けを喫した。イニエスタは試合後にはこう吐露している。
 
「チームとしては65分、70分までは良い試合ができていた。これはポジティブだと思う。しかし、また負けてしまったという結果がある。今日足りなかったことを、チームとして改善していくしかない。個人としては、もっと(コンディション的に)100%に近い形でプレーしたかった。今度はまた2週間あくので、次は良い状態でチームに貢献できるんじゃないかなと思う」
 
 イニエスタが時間とともにボールに触れる機会と追いかける機会が減り、存在感を失っていったのは、やはりコンディション的に万全ではなかったからのようだ。
 
 この日の敗北で神戸は12位まで順位が下がり、降格圏まで勝点4差と危険水域まできている。11月3日の31節で名古屋と対戦する神戸の鍵が、イニエスタのコンディションにあるのは間違いないだろう。
 
取材・文:白鳥大知(ワールドサッカーダイジェスト編集部)
 
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