マラドーナ、歩行困難になっていた…執刀医が深刻な現況を明かす 「両膝の軟骨が残っていない」

2018年10月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

2004年頃から問題を抱えていた両膝がついに悲鳴を…

今はスタッフのサポートや杖をつきながらの歩行を余儀なくされているというマラドーナ。その膝の状態は、かなり深刻なようだ。 (C) Getty Images

 現役時代に幾多の名シーンを創り出してきた元アルゼンチン代表FWのディエゴ・マラドーナだが、その足が悲鳴を上げているようだ。スペイン紙『MARCA』が、深刻な状況について伝えている。

 1976年にアルヘンティノスでプロキャリアをスタートさせたマラドーナは、1982年の夏にバルセロナへ移籍して欧州初上陸を果たすと、84年夏に移籍したナポリでは、同クラブの史上初のスクデット獲得に貢献した。

 代表でも希有なキャリアを築いたマラドーナ。とくに1986年のメキシコ・ワールドカップでは、準々決勝のイングランド戦で、「神の手ゴール」「5人抜きゴール」というサッカー界に今も語り継がれる二つの名シーンを生み出し、決勝で西ドイツを破って母国に史上2度目の栄冠をもたらした。

 その後、1997年10月に愛着のあったボカ・ジュニオルスで「俺は数多くの過ちを犯した。だがフットボールを汚した事なんて一度たりとも無い」という言葉とともに、そのキャリアを終えたマラドーナは、57歳となった現在、メキシコ2部のドラドスで監督を務めている。

 そんなサッカー界のレジェンドの状態が芳しくない。『MARCA』の取材に応じた執刀医のヘルマン・オチョア氏によれば、「2004年頃から状態は良くない」というのだ。そして、同氏はさらに次のようにも語っている。

「今年6月には、ロシアで活動できるように、ワールドカップ前の6月頭に基本的な治療を行なったんだ。ただ、マラドーナは両膝に重度の変形性関節症を患っており、今は軟骨が残っていない状態だ。骨同士がこすれ、強い痛みや炎症、歩行困難を引き起こすなど深刻な問題になる。解決法は、手術をして人工関節を入れることだ」

 あのマラドーナが歩けなくなるかもしれない……。そんな驚きの現状を明かしたオチョア医師だが、「今の時代、技術の進歩が我々に解決法を授けてくれる。最も賢明で知的な選択肢は、手術をすることだ」と、人工関節に完全に入れ替える手術を勧めていることを明らかにしている。

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