アキレス腱断裂でW杯逃したアーセナルDF、フランス代表引退を表明。デシャン監督への不満も

2018年10月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

母国のW杯優勝が精神的ダメージに。

ロシアW杯直前にアキレス腱断裂の大怪我を負ったコシエルニーがフランス代表からの引退を表明。代表歴は51試合・1得点。(C)Getty Images

 アーセナルのロラン・コシエルニーが10月14日、フランス代表からの引退を表明した。ディディエ・デシャン監督に対する不満もうかがわせている。

 33歳のベテランCBは昨シーズン、ヨーロッパリーグ準決勝第2レグ(アトレティコ・マドリー戦)でアキレス腱断裂という重傷を負い、ロシア・ワールドカップ(W杯)への切符を逃した。その後、フランスが20年ぶりとなる優勝を果たしたのは周知のとおりだ。

 コシエルニーは昨年11月、代表から引退の考えを明かしていた。英公共放送「BBC」によると、そのコシエルニーは「ケガはケガ。W杯優勝はW杯優勝だ。フランスの優勝がケガ以上に精神的なダメージになった」と話している。

「フランスのためにできる限りは尽くしたと思う。ケガで何かが変わることはない。代表のことは、もう終わりだ。これからはフランス代表のサポーターのひとりであり続ける。でも、青いユニホームを着ることは二度とない」

「新しい心境だ。ケガ以前のロランと以後のロランとがいるんだ。僕はアーセナルで続けたい。すぐに復帰したいと思っている。戦いたいんだ」
 
 一方でコシエルニーは、「頭の後ろを叩かれたみたいな気分だ」と、負傷離脱してからのデシャン監督を含む周囲の応対への不満をのぞかせた。

「調子が良い時は、友人がたくさんいる。でもケガをすると…。しばらく時間が経つと、忘れられてしまうものなんだ」

「彼(デシャン)は9月の誕生日に一度連絡をくれただけ。それ以外に連絡はなかった。多くの人に落胆させられたよ。監督だけじゃない」

 2011年11月のデビュー以降、フランス代表で51キャップを記録したコシエルニーは、3月のロシアとの親善試合でレ・ブルーでのキャリアに終止符を打つこととなった。今後は、2020年まで契約を結ぶアーセナルでのプレーに専念することになる。
 
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