「全くもって不快だ…」オランダの逸材DFが相手に唾を吐きかけて代表追放! 証拠となったのは独紙の追及

2018年10月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

当事者となった19歳のヤングスターは謝罪

これが唾吐きの決定的瞬間だ。この一枚がきっかけとなって問題が明るみになった。 (C) Getty Images

 若気の至りとはいえ、許されぬ行為を見せたオランダ代表の逸材に非難が集中している。

 問題となっているのは、現地時間10月12日に行なわれたU-20エリートリーグ、ドイツU-20対オランダU-20の一戦での出来事だ。オランダ代表DFのジョーダン・テゼが、試合中に幾度も激しくマッチアップしていたドイツ代表のキャプテン、サリフ・エズジャンと試合後に衝突。その際に唾を顔面へと吐きかけたのだ。

 波紋を広げたのは審判の裁定だ。唾吐きに気付かなかった主審は、テゼの愚行に対してドイツ側から猛抗議を受けるも、何の処分も下さなかったのである。
 試合は1-1で終了したものの、その結果以上にテゼの唾吐き騒動が、ドイツ・メディアでは大々的に取り上げられた。全国紙『BILD』は、「全くもって信じられない不快な行動。両国のライバル関係が熾烈なのは昔からだが、これは間違った伝統である」と追及。エズジャンの顔面に唾が当たった瞬間を収めた画像が拡散されたことで、事態は一気に動き出した。

 報道を受けたオランダ・サッカー協会は、「相手があるスポーツマンとして、テゼは最低の振る舞いをした。非常に悪い例であり、容認できない」とし、U-20代表から即刻除外。一時的に代表チームを追放することを決定した。

 テゼも自らの行なった過ちに反省しきりだ。『FOX Sports』が報じたところによれば、エズジャンとは試合中に何度かやり合いになっていたという。しかしながら、19歳の俊英DFは、SNSで次のような謝罪を行なっている。

「昨日のドイツ戦で自分は過ちを犯した。サッカー協会による出場停止は正当だ。謝罪して、この判断を受け入れる。こういうことは2度と起こさない。自分がこの愚かな過ちから学んだことを示すことができるよう、またすぐにオランイェでプレーできることを願っている」

 オランダの超名門PSVの下部組織で育ち、今年8月にはトップチームデビューも飾っている有望株でもあるテゼ。それだけ未来のある身だけにきちんと反省をし、再びトップキャリアを歩んでもらいたいものである。
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