【森保ジャパン最新序列/4-4-2編】激戦区は中盤2列目とボランチ。キャプテン吉田が軸のCBには冨安が参戦?

2018年10月12日 本田健介(サッカーダイジェスト)

パナマ戦で採用する可能性が高い4-4-2で考えると…

4-4-2の最新序列。10月シリーズでは9月のコスタリカ戦のメンバーにロシア・ワールドカップの主力6人が加わった。

 初陣となった9月のコスタリカ戦に快勝した森保ジャパンは、10月12日にパナマ(デンカビッグスワンスタジアム)、16日にウルグアイ(埼玉スタジアム2002)と対戦する。
 
 森保監督は「柔軟に戦うことが大事。チームとしての引き出しを増やしたい」と語っており、この2試合では4-4-2と3-4-2-1を使い分けそうだ。もっともパナマ戦はコスタリカ戦同様に4-4-2を採用しそうで、ここでは同システムの序列を考察する。
 
【GK】
◎東口順昭/〇権田修一/△シュミット・ダニエル
 
 GKは、経験値から言って東口が一番手だろう。コスタリカ戦では不在だった吉田麻也、長友佑都ら"ロシア組"との連係を確認するためにも、10月の2連戦のうちどちらか1試合はスタメンを務めるはずだ。もっとも東口は代表では第2、第3GKとして過ごした時間が長く、Aマッチの出場数も6試合に止まる。
 
 森保監督は「怪我がなければフィールドプレーヤー20人とGK3人を招集している中で、2試合でより多くの選手を試すことを考えています」とも語っており、パナマ戦では権田かシュミットをテストする可能性がある。そこでどちらかが指揮官を納得させるパフォーマンスを見せた場合、序列の変動もあり得るだろう。
 
【CB】
◎吉田麻也/〇槙野智章/〇三浦弦太/△冨安健洋
 
 サウサンプトンでは出場機会に恵まれていないものの、吉田は10月シリーズのキャプテンとしてCBのトップランナーだ。本人は「僕自身はワールドカップが終わってからサッカー選手としてこの2か月、なにもやっていない。なんの手応えもない状態でここまで来ている」と危機感を口にするも、「なぜこの代表に選ばれて、なぜここで長くやれているかを監督、スタッフ、新しい選手に証明しなくてはいけない」と気合いを漲らせている。
 
 一方、吉田の相棒の座を争うのが槙野と三浦だが、槙野はヴァイッド・ハリルホジッチ体制で吉田とCBを組んでおり、まずまずの連係を見せた。そのため三浦を一歩リードしていると見ていいだろう。ただ森保監督はCBには高いフィード能力を求めており、三浦がその点をアピールすれば、レギュラー奪取も考えられる。

 19歳の冨安はパナマ戦でのA代表デビューが噂されており、その出来が今後を左右しそうだ。もっともポテンシャルはピカ一なだけに、数年後を見据えて代表活動には常に呼んでおきたい存在と言える。
 

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