パリSGの智将トゥヘルが粋な行動! 選手を発奮させたプレゼントとは一体何?

2018年10月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

選手との約束を守ったトゥヘルが手渡したのは?

選手とより関係性を深めるべくトゥヘルが動いた! (C) Getty Images

 欧州各リーグは、現地時間10月6日から8日にかけて行なわれた試合を終え、インターナショナルブレイクに突入した。

 リーグによって差異はあるが、約2週間の休息期間は、ここまで国内リーグ戦とカップ戦をこなす過密なスケジュールを戦ってきた選手たちにとっては、言うまでもなく重要な時間だ(代表チームに選出された選手を除くが……)。

 そんな休暇を餌に選手たちの士気を高めることに成功していたのが、パリ・サンジェルマンのドイツ人監督トーマス・トゥヘルだ。

 今夏にパリ・サンジェルマンの監督に就任したトゥヘルは、その辣腕を振るって、リーグ・アン開幕9連勝に導き、2位リールに勝点8差をつけ首位独走するチームをサポートしている。

 そんな45歳の智将は、選手たちに対して、賭けを仕掛けていたようだ。フランスの全国紙『L'Équipe』が、その内容を紹介しているのだが、これが実に興味深い。

 というのも、トゥヘルはチームに対して、「代表ウイーク前の3試合に全勝した場合には休みを与える」とし、代表招集をされなかった選手たちに休暇を提供することを約束したのだ。

 これに選手たちが奮起したのか、パリSGは見事に3連勝を飾る。しかも、その内容が凄まじい。初戦となったニース戦(リーグ・アン8節)で3-0の完勝を収めると、続くチャンピオンズ・リーグのレッドスター戦は6-1と圧勝。そして最後のリヨン戦(リーグ・アン9節)も5-0と大勝したのだ。

 トゥヘルもきちんと約束を守り、賭けに勝利したジャンルイジ・ブッフォンやチアゴ・シウバ、アンヘル・ディ・マリア、ファン・ベルナトら代表招集外の選手たちに7日間の完全休暇をプレゼントしたという。

 なお、バカンスを与えられた選手たちは、10月21日に行なわれるリーグ・アン10節のアミアン戦を前にした16日の全体練習に合流すればいいことになっているそうだ。

 今シーズンは国内リーグで圧倒的強さを見せているパリSG。その勢いは、指揮官と選手たちの近しい関係性によって持続しているのかもしれない。
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