どうしたバイエルン!? ホームでボルシアMGに0-3の敗北…7年ぶりのリーガ連敗で暫定5位に転落

2018年10月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

前半16分で2点を失う苦しい展開の末に…

近年には記憶にないような姿を見せたバイエルン。今夏のロシアにおけるドイツ代表のように……。 (C) Getty Images

 10月6日(現地時間)、ブンデスリーガ第7節が行なわれ、バイエルンは0-3でボルシアMGに敗れた。
 
 第5節のアウクスブルク戦を1-1で引き分けると、6節のヘルタ・ベルリン戦は0-2で早くも黒星を喫し、チャンピオンズ・リーグでもアヤックス相手に1-1と勝利を逃していたバイエルン。危機説も浮上するなかで、ボルシアMG戦は大きな注目を集めた。
 
 ホームで立ち上がりは攻勢に立った絶対王者は、しかし10分で早くも失点を喫する。ボルシアMGが、プレア、ホフマンらのパスワークでバイエルン守備陣を翻弄。プレアの右足での巻いたシュートは、GKノイアーが懸命に伸ばす手の先を過ぎてゴール右隅に突き刺さった。
 
 さらにその6分後、チアゴがGKノイアーからのパスを受けたところをホフマンが奪い取り、シュティンドルへラストパス。バイエルンはフンメルスがすぐに寄せるも、シュティンドルは切り返しでこれをかわし、ノイアーの牙城を再度崩した。
 
 序盤で2点を失ったバイエルンは、すぐさま反撃に転じ、7割近いポゼッションを誇りながら、多くのシュートを放つものの、効果的なプレーは多くなく、ボルシアMGの堅い守りの前にゴールを奪うことはできない。
 
 後半、ロッベンとミュラーを下げてリべリ、ニャブリを投入し、攻撃の活性化を図るが、良い動きを見せていたアラバが55分に負傷というアクシデントに見舞われてしまう。
 
 それでも、リべリの鋭い突破やペナルティーエリアへの侵入からチャンスを作り、サイドの攻略や横パスの揺さぶりでボルシアMGゴールに迫るが、ラストパスやフィニッシュの精度を欠く。67分にはレバンドフスキがスルーパスで抜け出してようやくゴールネットを揺らすが、これはオフサイドで無効とされた。
 
 全く途切れることのないアウェーチームの運動量や集中力の前に、攻撃をはね返されるバイエルンは、逆にカウンターに脅かされる。そして88分、セットプレーからクラマーを経てヘアマンに胸トラップからダメ押し弾を叩き込まれてダメ押し……。VARでも判定は覆らなかった。
 
 バイエルンのリーガでの連敗は2011-12シーズン以来。ホームで3点を奪われて完封負けは、今シーズンも立ち上がりは問題なく勝利を重ねていた絶対王者の姿としては衝撃的であり、また新鮮でもある。
 
 前節で首位から陥落したが、この敗戦で暫定5位に転落。勝点2差の6位RBライプツィヒは日曜日にニュルンベルクとホームで対戦するため、バイエルンはさらに順位を落とすかもしれない。
 
 来週から代表ウィークに入るため、リーガは中断となるが、この間にコバチ監督はチームを立て直すことができるか。20日に行なわれた次節のヴォルフスブルク戦(アウェー)でのプレーと結果には、さらなる注目が集まるだろう。
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