メッシが聖地で圧巻の2発! バルサが大量6ゴールが飛び交ったスパーズとの激闘を制す!

2018年10月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

意地の2発で追いすがったスパーズだが…

手が付けられなかったメッシ。このチーム3点目を含め、全4ゴールに絡む大車輪の活躍を見せた。(C)Getty Images

[CL第2節]トッテナム 2-4 バルセロナ/10月3日/ウェンブリー(ロンドン)
 
 開始1分35秒、いきなり聖地ウェンブリーに衝撃が走る。
 
 バルセロナはブスケッツのパスをハーフウェイライン付近でメッシが受ける。大エースは寄せてくるトッテナムMF陣のプレスをものともせず、左サイドの裏を駆け上がるジョルディに強烈なロングスルーパスを通す。40日ぶりの実戦で気負ったか、GKロリスが思わずジョルディの元へ飛び出してしまい、ガラ空きのゴールにコウチーニョが難なく蹴り込んだ。まさに電光石火の先制劇だった。
 
 いきなり面を食らった格好のスパーズ(トッテナムの愛称)はそれでも臆せず、真骨頂であるハイライン・ハイプレスでバルサに果敢に挑む。ケインやルーカスが敵陣深くでボールを収めては手数を出し、ここ数試合の国内リーグで強度を落としているバルサ守備陣に揺さぶりを掛けた。だが最後の一本がなかなか繰り出せず、自陣でのパスミスが増え始めて……手痛い2失点目を喫してしまう。
 
 28分、バルサはメッシのクロスをスアレスが中央で胸で落とす。抜群のタイミングで呼応したコウチーニョだがシュートはミートせず、後方にボールを残す。そこに颯爽と走り込んだのがラキティッチだ。ゴール前20メートルの位置から豪快なダイレクトボレーを突き刺し、リードを広げた。ここからはバルサの奔放なプレーがトッテナムを圧倒。31分にメッシのパスに抜けたスアレスが際どいシュートを放つなど、長短のパスでリズミカルにスパーズ守備網を切り裂いていった。

 
 一方的な展開も想定できた一戦ながら、後半にゲームは激しく動く。46分、51分と立て続けにメッシがポストを叩くビッグチャンスをフイにすると、52分、スパーズがものの見事に1点を返すのだ。ラメラのパスを左サイドで受けたケインが対峙したセメドを手玉に取って右足を強振、鮮やかにGKテア・シュテーゲンを制した。俄然、スタンドに反撃ムードが高まる。
 
 その4分後の56分、バルサがふたたび加点。メッシが左に展開し、ジョルディのグラウンダーのクロスをコウチーニョ、スアレスが続けてスルーしてトッテナムDF陣を翻弄すると、中央で待ち構えたメッシが3-1に。だが、スパーズも負けてはいない。66分、ラメラの思い切りのいいミドルがラングレにディフレクトし、バルサ・ゴールを揺らしたのだ。
 
 丁々発止の攻防戦に熱狂のるつぼと化すウェンブリー。スパーズはボール支配でも大きく上回って最後まで攻撃性を前面に打ち出したが、89分、前がかったところで逆襲を食らい、メッシに引導を渡された。

 6ゴールが飛び交った激しい撃ち合い。トッテナムは第1節のインテル戦に続く黒星で、一方のバルサにとってはCL連勝を飾るとともに、公式戦4試合ぶりの白星を掴んだ。ひとまずは悪しき流れを断ち切った。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事