「彼を起点としてすべてが調和していた」 ブレーメンは今季初の敗北も、地元紙は大迫勇也を高く評価!

2018年09月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

数的不利な状況でも攻め続けたが…

2トップの一角でスタメン出場し、ひとり少ない状況でも前線で奮闘した大迫。クルゼやピサーロの惜しいシュートも演出した。 (C) Getty Images

[ブンデスリーガ第6節]シュツットガルト2-1ブレーメン 

 前節を終えた時点で2位に浮上していたブレーメンは、この試合に勝てば首位も見えてくるアウェー戦。19分、シュツットガルトのアナスタシオス・ドニスに先制点を決められたが、先発出場の大迫勇也は2トップの一角で積極的なプレーを見せ、得点を予感させていた。

 しかし、前半36分にミロシュ・ヴェリコビッチが2枚目のイエローカードを受けて退場処分となり、ブレーメンは10人での戦いを強いられる。

 57分、大迫が絶妙なトラップから送ったラストパスにマックス・クルゼが走り込んでシュート。GKのロン=ロベルト・ツィーラーは完全に反応できなかったが、ボールはポストに弾かれた。

 さらに68分、大迫とクルゼ、マキシミリアン・エッゲシュタインら少ない人数でゴール前に迫るが、これはツィーラーがキャッチし、直後のプレーでシュツットガルトのスローインとなった。

 ところが、ここで珍事が起こる。ボルナ・ソサのバックパスを予期していなかったツィーラーが慌てて足で処理しようとするがコントロールできず、ボールはそのままゴールに転がっていった……。

 このオウンゴールで1-1と追いついたブレーメンだが、75分に交代で入ったゴンサロ・カストロに決められて勝ち越しを許し、このまま試合終了を迎えた。

 ブレーメンの地元紙『WESER KURIER』は、この試合を「手ぶらでホームに帰ってくる!」と辛口の批評。試合後、ヌリ・シャヒンが「負けるべきではない、勝てる試合だった」とコメントしたことを紹介しつつ、ヴェリコビッチの退場を「猛烈なブラックデーである」と評した。

「シャヒンをアンカーに据えた不慣れな布陣だったが、フロリアン・コーフェルト監督はチームとして決して悪い内容ではなかったと口にした。衝撃的なオウンゴールも生まれた。ピサーロのシュートは、ポストを打った。しかし、ブレーメンは今シーズン、リーグ戦で初の敗北を喫した」

 そんななかでも、大迫には付けられた採点はチームトップタイの「2」(1が最高、6が最低)で「ヴェリコビッチと対照的だったのが、大迫の輝き。試合開始後の10分で3回の惜しいチャンスを作り上げ、その後も決定的になりかけるシーンをいくつも演出した。非常によく動き、彼を起点としてすべてが調和していた」と高く評価している。

 80分にピッチから退いた大迫。連戦の疲れも見えたが、シャヒンやM・エッゲシュタイン、クルゼとの連係には磨きがかかっている。ブレーメンの次節は10月5日(現地時間)、ホームでウォルフスブルクと対戦する。
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