「やばすぎる」「笑うしかない」中国帰りジェルビーニョの“爆走ゴール”にマラドーナやウェアとの比較も

2018年09月24日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

SNSにも称賛の声が続々と。

爆走ゴールを決めたジェルビーニョ。(C)Getty Images

 衝撃的な"爆走ゴール"が生まれたのが、9月22日のパルマ対カリアリ戦(セリエA5節)だ。
 
 後半開始早々の47分、パルマのコートジボワール代表FWのジェルビーニョが、自陣ペナルティーエリアの手前あたりでクリアボールを拾ってドリブル開始。一瞬のクイックネスで敵2人を悠々と交わして敵陣に切れ込むと、最後はペナルティーエリア手前で中央から右側にボールを蹴り出してラグナル・クラバンを置き去りにし、右足でフィニッシュ。ボールはニアサイドにポストに当たり、ファーサイドのサイドネットに突き刺さった。
 
 実に82メートルをオン・ザ・ボールで駆け抜け、わずか11タッチでカリアリ守備陣を手玉に取った文字通りの爆走ゴール。並走していたルカ・リゴーニなどチームメイトたちは思わず拍手し、観衆もスタンディングオベーションで衝撃的なプレーを称えた。
 
 SNSでも「アンビリーバブル!!」、「やばすぎる!!」、「笑うしかない!!」、「マラドーナかよ!!」と称賛の声が続々。1996年に当時ミランのジョージ・ウェア(現リベリア大統領)が決めた、似たような爆走ゴールと比較する声も挙がっている。
 
 ジェルビーニョはリールやアーセナルでプレーした後、13年夏にローマへ加入。セリエAでも持ち前のスピードを武器に大活躍した。しかし、16年1月に中国の河北華夏幸福へ移籍。年俸はローマ時代の倍以上に当たる1000万ユーロ(約13億円)で、さらに1ゴールごとに15万ユーロ(約1950万円)、1試合出場ごとに6万ユーロ(約780万円)が支払われる超巨額契約だった。本人も「ヨーロッパではレアル・マドリーでも不可能な額だ。受け入れざるをえない」とカネのために中国に渡ったことを明かしていた。
 
 しかし、河北華夏幸福では環境に馴染めなかったうえ怪我にも悩まされ、2年半で29試合・4ゴールと期待外れの成績。今夏の移籍市場ではセリエA昇格組のパルマに加入した。当初は欧州トップシーンを離れていた空白期間を懸念する声もあったが、31歳になっても切れ味は衰えておらず、ここまで4試合出場で2得点。昇格組ながら5節を終えて10位と大健闘しているパルマの欠かせない主力となっている。
 
 今後もその爆発的なスピードには要注目だ。
 

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