「彼は“真の悪魔の左足”」タイ最強レフティのティーラトンが認めたJの名手は?

2018年09月18日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

「もし来年もJリーグでプレーできるなら、日本語を猛勉強するつもり」

日本の生活にも慣れてきたティーラトン。よく出掛けるスポットは……。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 今季、タイのムアントン・ユナイテッドから神戸に加入したティーラトンは、ここまでリーグ22試合に出場(26節終了時点)。様々な選手とマッチアップして、研鑽を積んだ。"悪魔の左足"と呼ばれるタイ代表キャプテンが、対戦して印象的だった選手とタイサッカー界への想いを語ってくれた。
 
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――日本の生活には慣れましたか?
 
「最初はゴミの分別が細かくて戸惑いましたけど、だいぶ慣れてきました。人柄や気候も自分に合っていますし、家族も過ごしやすいと気に入ってくれています。マナーなど学ぶべきものも多くて充実していますよ」
 
――よく行くスポットはどこですか?
 
「ゲームセンターですね。あそこは気を付けなければいけません。ガチャガチャだったりクレーンゲームだったりにお金をたくさん使ってしまいますから。日本のガチャガチャはすごくクオリティが高くて、奥さんや子どもにあげるととても喜んでくれるんです。あまりに夢中になってしまって、気づいたら大きなスーツケースがパンパンに敷き詰まるくらいの量になっていました。クレーンゲームでゲットしたぬいぐるみを隣でプレーしていた女の子ふたりにプレゼントしたこともあります。とても喜んでくれましたよ。僕と会いたければ、ゲームセンターに来てください(笑)」
――日本人との交流は楽しいですか?
 
「もちろん。コミュニケーションを取るのは難しいけれど、自分の気持ちが伝わった時はやはり嬉しいですね。日本語が喋れるようになれば、もっと楽しくなるでしょう。もし来年も日本でプレーできるなら、講師を招いて猛勉強するつもりです」
 
――チームメイトとのコミュニケーションも課題になりますね。
 
「そのとおり。今話せるのは『大丈夫ですか?』とか、『おはよう』などの挨拶の言葉だけ。これから心掛けていきたいのは、自分から積極的に話しかけることです。普段の生活でも、ピッチ上でも、ひとりでなんでもできるようにしていきたいですね」
 
――では、プレー面で向上させたいところは?
 
「フィジカルとスプリントです。練習後にコンディショニングコーチの田中(章博)さんに付き合ってもらってフィジカルメニューに取り組んでいますが、まだ足りません。当たり負けない身体と90分間走り切れるスタミナをつけないと」

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