【横浜】「そうやってみんな強くなっていく」“日本代表”天野純の並々ならぬ決意

2018年09月15日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

大きな一歩を踏み出したが、本当の勝負はここから

浦和との前回対戦は1-0の勝利。良いイメージを持ってゲームに臨み、勝点3を掴み取りたい。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 試合後、携帯を確認すれば、100通近いLINEが届いていたという。改めて、「凄いことなんだな」と実感した。

 9月11日のコスタリカ戦、天野純は75分に中島翔哉と代わり、途中出場で日本代表デビューを飾った。限られたプレータイムのなか、得点やアシストなど目に見える結果は出せなかったものの、得意のセットプレーでいくつかの見せ場を作った。

「追加招集でしたけど、練習からしっかり試合に出るアピールはずっと続けていました。その結果、今日こうやって、(6人の交代が認められるなか)二番目の交代になったと思う。それは今回のキャンプの収穫。良かったかなと思います」

 与えられたポジションはトップ下。「攻撃はわりと自由にやらしてくれるので、楽しいです」と笑顔を見せた。

 今季でプロ5年目を迎えた27歳のMFは、さらなる飛躍を遂げようとしている。以前から日本代表は目標だった。大きな一歩を踏み出したが、本当の勝負はここからだ。
 
 海外組が参戦するであろう10月シリーズでもメンバー入りするためには、クラブでのさらなるアピールが必要だ。"日本代表"の肩書を背負うからには、周りの見る目も変わってくるし、マークも厳しくなるだろう。下手なプレーはできないと、余計な力が入ってしまうかもしれない。

 自分が置かれる立場が微妙に変化するのは間違いない。ただ、それは天野自身も十分に理解している。
 
「次のレッズ戦では、違ったプレッシャーというか、やっぱり日本代表の選手として(自分は)見られるし。そういうのは今までなかったけど、でもそうやってみんな強くなっていくと思うので。頑張りたい」
 
 日本代表での活動を通じて、貴重な経験を積んだ。今度はJの舞台でスケールアップした姿を見せられるか。今節の浦和戦では、森保ジャパンでチームメイトだった槙野智章とのバトルも楽しみのひとつ。これまで以上に注目度が増すなかで、期待に応えるパフォーマンスを披露して、自らの存在価値を証明したい。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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