先制しながら1-1ドロー…それでも名波浩監督が1失点を「仕方なかった」と割り切った理由は?

2018年09月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

前節・名古屋戦の6失点を反省し、守備陣が身体を張ったプレーを披露

名波監督は「前節の大量失点のイメージを払拭しようと、必死にプレーした結果」と選手のパフォーマンスを称えた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ26節]C大阪1-1磐田/9月14日/金鳥スタ
 
 ジュビロ磐田が14日、アウェーでセレッソ大阪と対戦し、1-1で引き分けた。
 
 55分に櫻内渚のゴールで先制した磐田は、78分にセットプレーからC大阪のオスマルに同点弾を許してしまう。だが、その後は身体を張った守備で相手の猛攻を撥ね返し、アウェーで勝点1を確保した。磐田の名波浩監督が、フラッシュインタビューでこの試合を振り返っている。
 
「ゴールシーンはラッキーな形だった」と本音を述べた指揮官は、失点シーンについても言及。「一番気をつけていたセットプレーのところ。一昨日も練習してあの形はケアしていたが、身長差のミスマッチのなかで生まれたゴールだったので仕方なかった」と語った。

「ミスマッチ」での失点を「仕方ない」と割り切れたのは、失点シーン以外のプレーで選手たちが気持ちを見せたからだろう。磐田は前節の名古屋グランパス戦で6失点を喫しており、守備の立て直しが急務だった。そんななかで迎えたC大阪戦で、押し込まれながらも懸命に身体を張って1失点に抑えたのだ。
 
「1-1になった後は、ボックスの中で何度も身体を張ったっプレーが出ていたし、前節の大量失点のイメージを払拭しようと、選手が必死にプレーした結果だと思うので評価したい」
 
 選手のパフォーマンスをそう称えた名波監督の心情も理解できるというものだ。
 
 とはいえ、相手に押し込まれたのは事実。名波監督も、この点については「勝点1は非常に大きいですが、最後はずっと押し込まれていましたし、特に3バックのオスマルのところが自由にボールを動かしたり、ラストパスを出されていたので、そこをもう少し早くケアしたかった」と反省点を挙げている。
 
 磐田は今後、27節で横浜F・マリノス、28節で湘南ベルマーレと対戦する。「この後も3バックのチームとの対戦があるので、そこはケアしていきたい」と語った名波監督がどんな修正をするのか見ものだ。
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