【移籍市場超速報】エトーの新天地はQPR? リバプールはレミを獲得

2014年07月21日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

エトーを巡りQPRとトッテナムの「ロンドン・ダービー」勃発か。

契約満了でチェルシーを退団したエトーに、プレミア昇格を決めたQPRが触手。ファーディナンドに続いて大物を釣り上げるか。 (C) Getty Images

【クイーンズ・パーク・レンジャーズ】エトー争奪戦に参入か
 
 チェルシーとの契約が満了してフリーになっているカメルーン代表FWサミュエル・エトー。トッテナムに続いて、今夏プレミアリーグに昇格したクイーンズ・パーク・レンジャーズ(QPR)が争奪戦に参入しそうな雲行きだ。すでにフリーでリオ・ファーディナンド(元マンチェスター・ユナイテッド)という大物を獲得しているQPR。エトーを巡るトッテナムとのロンドン・ダービーが勃発するか。
 
【リバプール】QPRからロイク・レミを獲得
 
 ルイス・スアレスをバルセロナに売却したリバプールは、ファビオ・ボリーニ、イアゴ・アスパスも放出リストに挙げており、攻撃陣の刷新を進める。
 
 QPRとの間で合意に達したのは、フランス代表FWロイク・レミの獲得。移籍金1000万ユーロ(約14億円)、年俸約400万ユーロ(約5億6000万円)の5年契約で交渉がまとまった。一両日中にも正式発表の運びとなる見通しだ。
 
【パリSG】ラビオは買い戻しオプション付きで売却の方向か
 
 昨シーズン急成長を見せた95年生まれのMFアドリアン・ラビオには、ユベントス、インテル、ローマとイタリアのビッグクラブが熱い視線を送っている。新シーズンもコンスタントな出場機会を与えるのは難しそうな状況で、パリSGは放出の可能性を検討しているが、その場合、買い戻しオプションを条件に加えたい意向を持っている。移籍した先で期待以上の成長を果たした場合、少ない出費で復帰させることが可能になるからだ。
 
 アルバロ・モラタをユベントスに譲渡したレアル・マドリーも、買い取りオプションを条件に付けている。
 
【翻訳】
片野道郎
 
翻訳者からのごあいさつ
 イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
 
 イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
 
 セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
 
 ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
 
 ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
 
 そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事