「ニシムラはCLを見据えた強化だ」 CSKAモスクワ移籍の西村拓真をローマの地元紙が警戒

2018年09月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

「我々のライバルチームは攻撃の強化のために」

CSKAの攻撃の切り札として期待されている西村。ロシアで真価を発揮できるだろうか。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

 ベガルタ仙台から、ロシアのプレミアリーグ(1部)、CSKAモスクワに4年契約で完全移籍することになった西村拓真。日本でJリーグ最後の試合を終えた西村は、「ワールドカップで優勝したい」と目標を口にするビッグマウスぶりを発揮している。

 そんな西村の新天地CSKAモスクワは、昨シーズンはリーグ2位、今シーズンは6節を消化した時点で6位につけている。チャンピオンズ・リーグ(CL)への出場も決定しており、グループステージではレアル・マドリー、ローマ、そしてチェコ王者のプルゼニといった強豪と同組に入った。

 CLで対戦するローマの地元紙『Il Romanista』は、CSKAモスクワが西村を獲得した件について、「攻撃力の強化のため」と分析している。

「CLでローマと同じグループGに入ったCSKAモスクワが、日本のJリーグ、ベガルタ仙台からタクマ・ニシムラの獲得を発表した。21歳の機敏なストライカーで、高い能力を持っている。リーグ戦では24試合で11得点を挙げた。我々のライバルチームは、攻撃の強化のために獲得したと考えるのが妥当だろう。CSKAモスクワにとっては、2010年に加入して2014年にミランに移籍した本田圭佑に続き、ふたり目の日本人となる」
 

 また、ノルウェーの通信社『NTB』も、「すでにリーグが始まってからの補強という点を加味しても、CLを見据えた攻撃陣の強化と考えるのが妥当。リーグで日本人のベストスコアラーであったニシムラは、4年契約でロシアに来る。9月19日のCL開幕戦には十分に間に合うだろう」と分析している。

 西村は、1日にJリーグ最後の試合を終え、3日に日本を旅立った。はたして、同クラブで存在感を示した本田圭佑に続き、世界への足がかりを作れるだろうか。
 
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