「救世主がやってくれた!」 ベルギーメディアが豊川雄太を大絶賛、地元サポーターの祝福で”主役”に抜てき!

2018年09月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

前節に続きロッカールームで「歓喜の歌」も

残留を決めた際にもサポーターに肩車されていた豊川。劇的な逆転勝利に、「サポーターと一緒になって勝利を喜べたことがとてもうれしい」とコメントしている。 (C) Getty Images

 ジュピラーリーグ(ベルギー1部)の第6節、豊川雄太が所属するオイペンは強豪スタンダール・リエージュと対戦。激闘を繰り広げ、2-1で勝利をおさめた。

 リエージュはかつて川島永嗣が所属したベルギーの強豪で、昨シーズンは2位、今シーズンも4位と好調が続いている。一方のオイペンはここまで13位と出遅れており、リエージュの勝利を予想するメディアが圧倒的に多かった。

 試合は9分にリエージュが先制。しかし豊川が85分に同点弾を決めて追いつき、88分には敵のオウンゴールで逆転に成功。強豪相手にドラマチックな逆転勝利をおさめた。

 オイペンは前節に続く今季初の2連勝。逆転のきっかけを作り、90分間フィールドを駆けまわった豊川に、サポーターは"この試合の主役"と称賛を送っている。

 試合後、サポーターエリアを訪れた選手の中から、豊川ひとりが客席に引き込まれ、サポーター席の中央に担ぎ上げられた。そして、全員で歓喜の舞を歌い踊るなか、試合の"主役"として祝福されている様子が、クラブの公式インスタグラムに投稿されている。また、前節に引き続き、ロッカールームで仲間とともに勝利の歌ではしゃぐ姿も確認できる。
 
 ベルギー紙『Lavenir』は、「トヨカワは同点弾を叩き込んだだけでなく、DFのオウンゴールを誘う動きで勝利を呼び込んだ。彼の持ち味が発揮された試合だ」と大絶賛。昨シーズン、豊川は最終節に途中出場し、3ゴール・1アシストをマークして勝利の立役者となり、残留を呼び込んでいる。その脅威の勝負強さは「日本からの"救世主"」と評されているほどだ。

 豊川は試合後のインタビューに、このように語っている。

「これはチーム全員での勝利。僕は仲間との連携で相手の守備を崩すのが好きです。スピードはあるかもしれないけれど、まだひとりで相手を突破できるような力や体力は十分ではないと思います。僕の強みは、DFを振り切って空いたスペースに飛び込むこと。重要なのはチームメイトと協力することだと思っています。今シーズンどのくらい得点したいか? できる限り!」

 今回、同じくベルギーでプレーする遠藤航、冨安健洋が日本代表に選出されたものの、豊川に声はかからなかった。しかし、ここ一番で発揮される勝負強さを持ち、着実に力をつけている豊川の存在は、いずれ日本代表にも必要とされる時が来るのではないだろうか。
 

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