好調の南野拓実、堂安律には大いに期待! 中島翔哉には不安要素も――森保ジャパン海外組の近況レポート

2018年09月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

新天地ベルギーで上々の遠藤

森保ジャパンの初陣を飾るべく招集された海外組たち。彼ら精鋭はチリとコスタリカを相手にいかなる結果を残せるだろうか? (C) Getty Images

 9月7日にチリ(札幌ド)、同11日にコスタリカ(吹田S)と対戦する日本代表。8月30日に発表されたメンバー23人のうち、海外でプレーする選手は8人を数えた。

 新任の森保一監督が選んだ海外組のうち、先のロシアW杯まで代表の常連だったのは、遠藤航と浅野拓磨ぐらいで、あとは、堂安律(フローニンヘン)や、南野拓実(ザルツブルク)、伊藤達哉(ハンブルク)といった新顔が揃った印象だ。

「日本サッカーのレベルアップにつなげられるようにしたい」と語る森保監督の下で、招集された海外組はいかにアピールするのか。重要な仕事に臨む8人の近況をお伝えしよう。

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DF
遠藤航(シント=トロイデン)
今シーズン成績
ベルギーリーグ:5試合(381分)・2得点

 今夏に欧州挑戦を果たした25歳は、3節のロケレン戦から4試合連続でフル出場を続けている。シント=トロイデンでは、主に4-4-1-1もしくは3-1-4-2のボランチとして起用され、そのパフォーマンスは上々だ。

 デビュー戦となった第2節のヘンク戦、そして第4節のワースランド=ベベレン戦でゴールを決めて攻撃面での存在感をアピールしただけでなく、守備面でも気の利いたポジショニングとパスで周囲をサポート。その姿勢は、まさに縁の下の力持ちといったところである。

 3バックシステムの採用が見込まれている森保ジャパンでは、アンカーで起用すれば、前代表キャプテンの長谷部誠(フランクフルト)のように攻守を司る存在として進化するかもしれない。

DF
冨安健洋(シント=トロイデン)
今シーズン成績
ベルギーリーグ:6試合(540分)・0得点

 今年1月にアビスパ福岡から欧州挑戦をして以来、着実にスキルアップ。今シーズンは開幕から6試合連続フル出場とチーム内での信頼を勝ち得ている。

 4バックのCB、もしくは3バックの一角で起用されている冨安は、どちらもソツなくこなしており、その貢献度は小さくない。また、守備面だけでなくビルドアップにも積極的に関与し、前線へのロングフィードも繰り出すなど、そのプレーは伸びしろを感じさせる。

 ベルギーリーグ内でも声価を高めて自信をつけている19歳は、A代表は初選出だが、堂々たるプレーが期待できそうだ。

DF
植田直通(セルクル・ブルージュ)
今シーズン成績
ベルギーリーグ:4試合(238分)・0得点

 先のロシアW杯でメンバー入りを果たすも未出場に終わる悔しさを味わったCBは、「世界の舞台で戦う選手たちと勝負するためには、もっともっと成長しなくてはいけない」と、今夏に意を決してベルギーへ渡った。

 移籍後は開幕から出場した4試合中3試合で先発フル出場とチャンスは与えられている。しかし、4バックのCBでコンビを組むタラベルをはじめとする周囲との連携には、言葉によるコミュニケーション不足もあってか、課題を残している印象も……。

 自慢の身体能力を利した守備応対は、ヘントなど強敵相手にも通用しているだけに、その動きが戦術的に洗練されてくれば、より頼もしい存在になりうるはずだ。

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