【セルジオ越後】森保監督はチャンスを与えた。あとは選手たちがどう応えるかだ

2018年08月30日 サッカーダイジェスト編集部

チームの若返りは、監督よりも選手にかかっている

森保ジャパンの初陣には、堂安(写真)や伊藤ら東京五輪世代も選出。“兼任”のメリットを生かしているよね。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 森保ジャパンの初陣となる9月シリーズに挑む日本代表のメンバーが発表された。
 
 7日に札幌でチリ、11日に大阪でコスタリカと戦う23人のリストを眺めれば、年齢的にもバランスの取れた顔ぶれが揃ったという印象だ。
 
 とりわけ、今の日本代表のテーマのひとつでもある世代交代を推し進めようという意図が強く感じられるよね。実戦の場でどれだけできるかを確認して、今後を担うべき人材を探さなければならない。堂安や伊藤、冨安らは五輪代表でも候補に入るべき選手で、"兼任"のメリットを活かしていると思う。ふたつの代表チームを託された指揮官らしい選び方でもあるよ。
 
 下からの突き上げでポジティブな事象が見られるか。森保監督はチャンスを与えたと思う。あとは選手たちがそれに応えられるかどうか。チームの若返りは、監督より、選手にかかっていると思う。"今度は俺たちだ!"という気概を見せてくれなければ、森保監督もチーム作りに苦労するだろうし、日本サッカーの未来も危うくなる。
 
 大迫や柴崎、乾、吉田といったロシア・ワールドカップで主力だった海外組、あるいは昌子のような怪我人が選ばれていないなかで、新たなスター候補が出てくるか楽しみではあるよ。

【日本代表PHOTO】キリンチャレンジカップ2018、チリ戦・コスタリカ戦に向けた招集メンバー23人
 

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