【U-18プレミアリーグ】8節ピックアップ・ゲーム[WEST]神戸U-18 対 C大阪U-18

2014年07月14日 内藤秀明

チームコンセプトを体現するサッカーを見せた神戸U-18

 立ち上がりは、両軍が厳しくプレッシャーを掛け合い中盤で潰し合う展開となる。しかし、時間が経つにつれ、C大阪U-18の中盤でのプレッシングが効かなくなり、神戸U-18が主導権を握っていく。
 
【U-18プレミアphoto】8節[WEST]神戸U-18 対 C大阪U-18

「神戸のチームコンセプトは、ボールを保持する、トライアングルを作る、3人目で崩す、ターンを心掛ける、対角線に動き出す、ピッチをワイドに使うこと」
 
 チームとして追求するサッカーを野田知監督はこう語った。それを神戸の選手たちはピッチ上で体現してみせる。中盤では、中坂勇哉や藤本裕豪を中心に、少ないタッチでボールを回し、両サイドへ展開。そこに左ウイングのエース米澤令人や、指揮官が「チームのストロングポイント」と語る両SBの山口真司と藤谷壮が豊富な運動量で絡み、C大阪のサイドを攻略する。
 
 すると36分、まずは米澤のゴールで神戸が先制。その後、やや拮抗した時間帯が続くが、60分に再び米澤がうまくゴール前に飛び出し、落ち着いて決めてリードを2点に広げた。
 一方、C大阪は69分、途中出場の沖野将基が強引に放ったミドルシュートでネットを揺らし、なんとか1点差に迫るが反撃はここまで。89分には、神戸の南島彰人がダメ押しのゴールを決めて試合終了。3-1で神戸が勝利を収めた。
 
 今節首位の名古屋U18が敗れたため、C大阪にとっては首位に立つチャンスだったが、順位は変わらず勝点差1の2位。一方の神戸も勝点3を積み上げたものの、6位のままで順位に変動はなかった。
 
取材・文:内藤秀明(サッカーライター)
 
U-18プレミアリーグの結果
WEST
神戸U-18(11) 3-1 C大阪U-18(18)
広島ユース(16) 2-4 東福岡(15)
富山一(5) 1-0 京都橘(0)
G大阪ユース(16) 2-1 名古屋U18(19)
京都U-18(10) 5-3 東山(5)
EAST
札幌U-18(8) 0-0 三菱養和SCユース(9)
青森山田(5) 0-2 柏U-18(17)
鹿島ユース(10) 3-1 東京Vユース(10)
流経大柏(11) 1-3 JFAアカデミー福島(9)
清水ユース(18) 0-2 市立船橋(12)
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