【U-20女子W杯】別格の輝きを放った長野風花は悲願達成に涙止まらず!「リベンジできて良かった」

2018年08月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

2016年のU-17女子ワールドカップではMVPに選ばれながらも準優勝に終わる

ダメ押しの3点目を奪った長野。念願の初優勝に終始涙が止まらなかった。(C) Getty Images

[U-20女子ワールドカップ]日本3-1スペイン/8月24日/フランス・
 
 日本がついに、U-20女子ワールドカップで世界一の称号を手にした。これで日本女子は、A代表、U-17代表に続き3世代すべてでFIFA主催の女子世界大会を制覇。史上初の快挙を成し遂げた。

 
 攻守両面でチームを支え、優勝の原動力となったのは、間違いなく「10番」の長野風花だった。前半から精度の高いボールコントロールでゲームを組み立て、自陣に押し込められた苦しい時間帯では身体を張った守備で貢献。一気に流れを掴んだ後半には、今大会初ゴールとなるダメ押しの3点目を自ら奪うなど、別格の輝きを放ってチームを悲願の初優勝に導いた。
 
 試合後のフラッシュインタビューでは、涙が止まらなかった。
「本当にみんなで目指してきた場所なので、すごく嬉しい」
 
 自身はMVPに選ばれる活躍を見せながら、決勝で北朝鮮に敗れ優勝を逃した2016年のU-17女子ワールドカップ。長野の脳裏にはいつまでも苦い記憶として刻み込まれていたはずだ。
 
「本当に悔しい思いをしてきたので、このワールドカップの決勝でしっかりリベンジできて良かったです」
 
 今回はMVPの座こそスペインのパトリシア・ギハーリョに譲ったが、大切な仲間たちとともに念願だった世界一の称号を手にした喜びには代えられない。涙が止まらない長野が続ける。
「本当にみんな仲が良くて、みんなで頑張っていたし、解散するのが寂しいですけど、大好きなチームの一員として戦えたのは本当に良かった」
 
 今年4月のアジアカップを制したなでしこジャパンの高倉麻子監督は、U-20女子ワールドカップ後に若い選手を試していきたいと公言。おそらくは長野もA代表入りへ、有力な候補者のひとりとなるだろう。
 
 ヤングなでしこから、なでしこジャパンへ――。東京五輪に向けて、さらなる飛躍に期待が膨らむ。
 
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