「キャプテンたちは激怒!」「ファンを考慮していない」 リーガの国外開催に選手組合はスト決行も

2018年08月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

「誰もファンを考慮していない」と不満を露に。

マドリーやバルサの世界的な人気を利用したいラ・リーガの狙いもわからないではないが…。(C)Getty Images

 自国リーグの発展を願わない選手やファンはいない。だが、リーグ戦の一部が国外で開催されることになった場合、彼らはどのように捉えるのだろうか。

 スペインのラ・リーガは先日、アメリカのメディア会社と契約し、リーグ戦の国外開催を計画している。

 世界的な人気を誇るレアル・マドリーやバルセロナを抱えるラ・リーガだけに、国外開催は純粋な経済面でのメリットのほかに、ブランド力向上など様々な利点もあるだろう。実際、アメリカではNFLやNBA、MLBなど主要スポーツのレギュラーシーズンの試合を国外で開催するのも珍しくない。
 だが、スペインの選手組合(AFE)は8月22日に会合を開き、国外開催に反対する意向を示した。最悪の場合、ストも辞さないという。英国公共放送「BBC」が報じた。

 AFEは22日にマドリードで会議を開き、マドリー主将のセルヒオ・ラモスやバルセロナ副主将のセルヒオ・ブスケッツ、アトレティコ・マドリー副主将のコケらが参加している。

 ダビド・アガンソ会長は「良識の欠如が問題」「誰もファンを考慮していない」と、不満を露にした。

「キャプテンたちは激怒している。満場一致で反対しているよ。道理にかなわない。選手たちに相談もなく、15年契約で合意したなんて」

 アガンソ会長はストライキに踏み切る可能性について、「極論に達しないように努めるが、必要なら最後までいくつもり」と述べている。

 さらにAFEは、「一方的な決定は理解できない」と怒りを続けた。

「ラ・リーガはファンから距離を置いている。それはショーとサッカーの本質を傷つけるものだ」

 いくら世界的な人気コンテンツとはいえ、主役である選手たちが望まないとなれば、開催が難しくなる可能性もある。現場からの激しい反発を受けたラ・リーガはどのように対応するのか。今後の進展に注目したい。
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