「メッシはもう代表では…」アルゼンチン代表の暫定監督が“招集外”について注目発言

2018年08月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

大刷新を図るべく、ビッグネームたちが軒並み落選

はたしてメッシはふたたび“水&白”の10番シャツに袖を通すのか。世界中がその決断に注目している。(C)Getty Images

 ロシア・ワールドカップのラウンド・オブ16でフランスに苦杯を舐め、早期敗退を余儀なくされたアルゼンチン代表。大会後にAFA(アルゼンチン・サッカー協会)は2億円近い違約金を支払ってホルヘ・サンパオリ監督の更迭を決め、当面は前政権下でアシスタントコーチを務めていたリオネル・スカローニが暫定的に指揮を執ることとなった。U-20代表監督との兼務となる。
 
 新生代表チームの船出となるのが、9月7日に米ロサンゼルスで行なわれるグアテマラとの親善試合だ。8月17日にはAFAによって招集メンバー35名が発表されたが、やはりそこに大エースの名はなかった。このままで代表引退するのではないかと囁かれる、リネオル・メッシである。
 
 そして火曜日、スカローニ暫定監督が母国メディアの取材に応えた。メッシと会話した事実を明らかにしつつ、今回の選考理由などについて語ったのだ。
 
「レオ(メッシの愛称)とは直接話をしたよ。とりあえず今回は招集しないことになったのだが、正直、将来なにが起こるのかについてはいっさい話していない。彼がいれば代表チームにどれだけのもたらすかは誰にでも分かる。でもいまは、状況を見守るしかないんだ。レオとは良好な関係を築けているし、必要とあればいつでも対話ができる環境にもある。ただ、彼を呼ばないのは今回だけかもしれないし、あるいはもう代表チームでプレーしないかもしれない。待つしかないんだ」

 
 メッシとともに長きに渡って代表チームを支えてきた名手たちも軒並み落選した。セルヒオ・アグエロ、アンヘル・ディ・マリア、ニコラス・オタメンディ、ゴンサロ・イグアインといった重鎮たちだ。暫定監督は彼らとも話をしたという。だが、アプローチはメッシのそれとは異なる。
 
「はっきりさしておきたいのは、彼らベテラン選手たちのうち誰ひとりとして、招集を拒んだ者はいないということ。引退を表明してもいないよ。ただ私は純粋に、今回の新たなチームが近未来に向けてどんなスタートを切るのがベストかを考えた。そのなかで今回は彼らを呼ばなかったということだ。いまの代表チームにもっとも求められているのは刷新だからだ」
 

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