「半端なくクレイジーだ!」ドイツ行きが目前に迫る久保裕也を旧知の現地記者が手放し称賛!

2018年08月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

ニュルンベルクに買い取りオプション付きで

ヘントでは前節の出番がなく、日曜日のゲームは遠征メンバーに名を連ねていないという。いよいよ久保のニュルンベルク入団が秒読みか。(C)Getty Images

 まさしく電光石火の展開で、交渉成立に至りそうだ。
 
 ドイツ1部ニュルンベルクへの移籍が取り沙汰されているのが、ベルギー1部ヘントに所属する日本代表FW久保裕也。買い取りオプション付きのレンタル移籍とされ、クラブ間ではほぼ合意に達しており、あとは細部の詰めとメディカルチェックを残すのみと、両国のメディアが報じている。
 
 ドイツ紙『Bild』によると、ローン契約を打診したニュルンベルクに対してヘントは当初、違約金600万ユーロ(約7億8000万円)での完全移籍を提案。ここから両クラブが折衝を重ね、1年後の買い取りを前提とした期限付き移籍で決着を見たという。

 
 ベルギー国内ではそれなりに知名度が高い久保だが、ドイツではさほどではない印象。そこで『Bild』紙は「ユウヤ・クボとは何者か?」と題して、その実力のほどをとある名物記者から聞き出した。登場したのはスイス全国紙『Zuricher Tagesanzeiger』のアレックス・トランツ氏。『The Berner Zeitung』紙で健筆をふるっていた頃、ヤングボーイズで3年半プレーした久保を密着取材していた。
 
 トランツ記者は"フットボーラー久保"をこう評している。
 
「ユウヤについてはポジティブな印象しかない。ベルンでのスタートは若かったこともあって控えだったが、短期間で飛躍的な成長を遂げて、あっという間に主軸の地位を確立した。そしてクラブ(ヤングボーイズ)に多大な経済的メリットをもたらしたんだ。2017年冬に400万ユーロ(約5億2000万円)で(ヘントに)売却できたのだからね。兎にも角にもフットボールセンスの塊のような選手だよ。誰も予期しないプレーを披露し、難易度の高いフィニッシュをこともなげにやってのける。スピードとアジリティーも申し分ない。半端なくクレイジーなアタッカーさ」
 
 ただ、起用法を見誤ると個性は活かされないだろうと指摘する。「採用されるシステムにもよるだろうが、彼は最前線よりも少し低めの位置で使ったほうが光り輝くはずだ。攻撃的ミッドフィルダー、あるいはセカンドトップのような役回り。スペースがあってこそ脅威となり得る」と力説した。

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