J1札幌チャナティップの勢いが止まらない! 「タイで初めての欧州プレーヤーになる」とメディアが太鼓判

2018年08月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

メディアは「彼は唯一無二の存在だ」と賛辞

札幌では不動のスタメンとして、サポーターからの信頼も厚い。彼を見るために札幌を訪れるタイ人観光客も多いという。 写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

 J1リーグ21節、札幌ドームで開催された北海道コンサドーレ札幌対セレッソ大阪は、1-1の引き分けに終わった。

 開始6分でアウェーのC大阪が先制したが、7分に札幌が追いつく。そのゴールを決めたのが、「タイのメッシ」ことチャナティップ・ソングラシンだ。石川直樹がヘッドで折り返したボールをワントラップし、左足でボレーシュートを決めてチームの窮地を救った。

 値千金の同点ゴールを決めたチャナティップの活躍を、母国タイのメディア、そして東南アジアのメディアも熱狂的に報じている。

 タイの総合スポーツチャンネル「SIAM SPORTS」は「チームを救う値千金のゴール!」と、興奮気味なコメントとともに試合後のインタビューを紹介。また、繰り返しゴールの映像を流しながら、「少し気が早いが、チャナティップは日本のリーグでチャンピオンになる準備ができている」とも報じた。

 また、インドネシアのスポーツ紙『Bolasport』も、スポーツの一面でチャナティップの活躍を報道。「タイの小さな巨人がチームを救った!  彼はとても小柄なのに、巨人相手に臆することなくプレーする。本当にすごい」と綴り、この国での彼の知名度と人気の高さを窺わせた。

 この盛り上がりを、米スポーツ専門チャンネル「FOX SPORTS」のアジア版は、「日本のJ1リーグで、チャナティップは自らの価値を証明している」と報じた。

「タイの小さな英雄に、アジアの人々は熱狂している。24歳の選手の活躍を定期的に見守っていない人たちは知らないかもしれないが、彼はアジアで最高の選手ではなく、日本で最高の選手でもない。"彼自身"が唯一無二の存在であり、チームなのだといえる。

 チャナティップは札幌で2シーズン目で5ゴールと、充実期を迎えているように見える。C大阪戦で、韓国代表GKのキム・ジンヒョンの脇をすり抜ける長距離のボレーシュートを決めたときは、鮮やかすぎて本当に驚いた。我々を感嘆させる技術だ。

 すでに、いくつかのヨーロッパのクラブが彼に興味を持っているようだが、今回の試合で見せたポテンシャルも、その大きな後押しになるだろう。おそらく彼は、タイ人では初めてヨーロッパのメジャーなクラブで長期間プレーし、活躍する選手になる。実現まで、そう時間はかからないのではないだろうか」

 Jリーグで活躍するタイの英雄。その注目度は、アジアのみならず、世界中で高まっていきそうだ。

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