「俺らしくなかったでしょ?」開幕戦1Gの堂安律が漂わせるゴールラッシュの予感

2018年08月13日 中田徹

「自分がストライカーのところに走り込まないと」

一敗地にまみれた開幕戦だが、堂安は意地の一発をねじ込んだ。その“らしくない”形にゴール量産の予感が。(C)Getty Images

 欧州デビューイヤーとなった2017-18シーズン、オランダリーグで9ゴールを記録した堂安律には、さらなる飛躍が期待されている。今シーズンはフローニンヘンのエースとして期待が大きく、背番号も27から7に変更された。
 
 8月12日のシーズン開幕戦はフィテッセに1対5の完敗を喫してしまったが、堂安自身は1ゴールを決めている。そのゴールシーンを振り返り、「俺らしくなかったでしょ?」と言って笑った。1点のビハインドを背負った38分だ。右サイドからの低い折り返しに対し、堂安はニアサイドに突っ込み、相手DFともつれながら左足で合わせた。それはまるでストライカーのようなゴールだった。
 
「ストライカーの選手(トム・ファン・ウェールト)がサイドに流れていたので、『自分がストライカーのところに走り込まないといけない』と感じて、ああいうポジションが取れた。ああいうワンタッチのようなゴールは、昨シーズンには無かったような得点なので良かったと思います」

 
 開幕の前日、堂安はツイッターでこう呟いていた。
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「今日とは全く心境の違う開幕戦になりそうです!頑張ります!」
 
「今日」とは、間違いなく「去年」の誤記。ともかく、どのような想いで今シーズンの開幕を迎えたのか、試合後の堂安に訊いてみた。
 
「ひと言でいうと余裕がありました。(1年前と違って)フワフワしなかったですし、今日は立ち上がりにボールを触れなくても全然ストレスがたまらなかった。『これが開幕戦か』という雰囲気の中でやれました。そのなかでああいう泥臭いゴールを取れたので、前半は僕自身、手応えを感じたゲームでした。後半、もっと良くなるだろうと踏んでいたんですが、残念です」
 
 あらためて、今季の目標を答えてもらった。
 
「個人的には二桁(ゴール)を取りたいです。個人的な目標を達成するだけでなく、チームを勝たすための得点になるようにしたい。そのためにもチームが上位6チームとかに入っていかないとダメ。その立役者でいられるように頑張りたいです」
 

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