元セレソンのジョーも絶賛!名古屋3連勝の立役者、前田直輝の勢いが止まらない!!

2018年08月12日 本田健介(サッカーダイジェスト)

鹿島戦では全4ゴールに絡む活躍ぶり

鹿島戦でも躍動した前田。3連勝の立役者になった。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ21節]名古屋4-2鹿島/8月11日/豊田

 クラブ歴代、そして豊田スタジアムのゲームとしても最多となる43,579人の観客が集まった鹿島戦で、名古屋をリーグ3連勝に導いたのが、前田直輝だった。
 
 今夏にJ2の松本から加入すると、3試合で1ゴール・2アシストと結果を残していたアタッカーは、この日も勢いそのままにチームの全4ゴールに絡んだ。
 
 立ち上がり26分の左足でのシュートは左ポストに嫌われたが、続く34分には左サイドから仕掛け、ジョーの先制点を演出。1-1に追い付かれた後の51分には金井貢史のゴールをアシストし、再び同点に追い付かれた後の81分には、ジョーの落としに反応して左足を一閃。GKが弾いたボールを金井が押し込んだ。
 
 そしてハイライトは後半アディショナルタイムに訪れた。この日がJリーグデビューとなった相馬勇紀が左サイドを抜け出すと、「最初は時間を稼げと指を指していたんですが、(相馬が)ぶち抜いたので、4点目を取ったほうが勝利につながると信じて走りました」と、ゴール前に勢いよく入り、「去年もああいう形で取りました。好きなゴール」と、後輩からのグラウンダーのクロスを、左足でゴール左上の隅に蹴り込んで、試合を決める4点目を叩き込んだ。
 
 この前田の活躍に、元セレソンのジョーも舌を巻く。
 
「こんなに早くチームに馴染めるなんてビックリだよ。ナオキには『近くにポジションを取ってくれれば、僕がすぐ見つける』と話していたが、すごく賢くプレーしてくれている。だからこそ良い連係を築けているよ」
 
 そう驚きを口にしつつ、前田のタレント性に太鼓判を押した。
 
「相当にポテンシャルは高い。僕はこれまでのクラブでいろんな選手を見てきたけど、今後さらに伸びると確信できる。それほど彼には能力があるよ」
 
 存在感を日に日に高める前田は、3連勝ながらこの日も最下位脱出はならなかった名古屋のJ1残留の切り札となりそうだ。「楽しみ」と語る次節の古巣・横浜戦でも、活躍に期待したい。
 
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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