南米の“赤い悪魔”に惨敗も…「違う展開になったはず」とスペイン人MFオスマルが指摘

2018年08月09日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

「戦術理解に迷いが出た選手はたくさんいた」

オスマルは前半の戦いを反省点に挙げる。「もっと堂々とやれた」と振り返った。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

[スルガ銀行チャンピオンシップ]C大阪0-1インデペンディエンテ/8月5日/ヤンマースタジアム長居
 
 セレッソ大阪は8月8日、スルガ銀行チャンピオンシップでアルゼンチンの"赤い悪魔"インデペンディエンテと対戦。しかし0-1で敗れ、ゼロックス・スーパーカップに続く今季2冠目を獲得することはできなかった。
 

 この日、C大阪は、5日の鳥栖戦からスタメン全員を入れ替えて臨んだ。システムもいつもの4-4-2ではなく、3-4-2-1を採用。ただ、これが奏功しなかった。
 
 序盤からインデペンディエンテの出足の鋭いプレッシングと小気味良いパスワークの餌食となり、28分に先制点を献上。そのまま1点を返すことができず、スコア以上に明らかな差を露呈した。とりわけ局地戦でことごとく敗れた前半は、手も足も出ない内容だったと言える。
 
 ボランチで先発出場し、後半に3バックの一角も担ったスペイン人MFオスマルは、以下のように試合を振り返る。
 
「前半に関して特に言えば、変更したシステムに慣れていない選手もいるなかで、戦術理解に迷いが出た選手はたくさんいたと思う。そうすると、あまり良くないところが出てくる。向こうは南米のチャンピオンなので、やっぱり強いですし、自由にやらせたら、どんどん自信を持っていろいろなことができる。前半は向こうもすごい自信を持ってボールを動かしてきたので、そこをもうちょっとプレッシャーをかけられれば、多分違う展開になったはず」
 
 とはいえ、90分を通して、まったく歯が立たなかったかと言えば、そうではない。後半途中からは斧澤隼輝、安藤瑞季やソウザなど攻撃的な交代カードを切りながら、積極的に仕掛けると、徐々にペースを握り返し、押し込んでいった。
 
 72分、75分に安藤が、90分には斧澤が立て続けにシュートを放ったが、こうしたチャンスをもっと前半から数多く作っていれば、展開は変わっていたかもしれない。
 
「前半は結構ボールを失って怖がっている部分はもちろんあったけど、もっと後半みたいに前からいければ前半も違ったと思う。もっと堂々とやれた」
 
 オスマルは自信を失っているように見えた前半の戦いを指摘した。その消極的な姿勢には、まさに、リーグ戦では6試合白星なしと目下絶不調のチーム状況が表われていた。

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