【総体】攻守両面でJ注目の逸材!代表スタッフらも唸る大津CB・福島隼斗はやっぱり凄かった!

2018年08月08日 松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)

カバーリングに加え、攻撃ではフィードで違いを作る福島が半端ない!

チームでは主将を任されている福島。その統率力も武器のひとつだ。(C)SOCCER DIGEST

[インターハイ2回戦]大津3-0前橋育英/8月8日/三重交通G

 3年ぶりに夏の全国舞台に帰ってきた大津は8日の2回戦で昨冬の王者・前橋育英を3-0で撃破。接戦が予想された一戦で予想外の点差を付けた九州の雄に、圧巻の出来を見せたプレーヤーがいる。大津の最終ラインの要・福島隼斗(3年)だ。
 
 守備の柱を担う福島はCBで先発出場。「最初はちょっとビビっていた」という本音とは裏腹に、序盤からピッチで異彩を放つ。最終ラインでコンビを組んだ吉村仁志(3年)を支えつつ、今大会屈指の攻撃陣を誇る前橋育英をシャットアウトするのだ。
 
 身長は179センチ。高さにはそれほど恵まれていないぶん、天性のカバーリングセンスで守備を支える。誰よりも早く反応してこぼれ球を回収。相棒の吉村が競り合った後、ほとんどのルーズボールを福島が拾っていた。

 しかも、そのカバーする範囲は広大で右へ左へ何度も走る。その驚異的なパフォーマンスは最後まで持続していた。
 
 掃除屋という言葉に相応しいプレーで、難敵撃破に貢献。福島はJクラブから注目されるタレントであることを証明。視察に訪れていたU-19日本代表の影山雅永監督が「本当に良いプレーヤー」と言えば、Jクラブのスカウトも「素晴らしかった」と舌を巻いた。
 
 ただ、これだけでは高校年代で飛び抜けている逸材のひとりと何ら変わりはない。福島は攻撃面でも類まれな才能を持っているからこそ、大いに注目を集めているのだ。

 植田直通を育てた名伯楽・平岡和徳総監督も福島をこう評価する。
 
「いいでしょ。特徴があって、1対1にも強い。吉村と福島で相手の9番(榎本樹/3年)、11番(室井彗佑/3年)にシュートを打たせなかった。そして、福島のロングフィードはあれだけの余裕があれば本当に抜群。後ろから周りを見ながら、良くボールを裁いている」

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