F・トーレスと金崎はJ最強ユニットとなるのか?C大阪戦で示した無限大の可能性

2018年08月07日 松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)

鳥栖の2トップが多種多彩なコンビネーションでC大阪の守備陣を圧倒!

金崎(44番)とF・トーレス(9番)のコンビが躍動。ゴールには結び付かなかったが、今後に期待が持てるプレーぶりだった。写真:徳原隆元

[J1リーグ20節]鳥栖1-0C大阪/8月5日/ベアスタ

 8月5日、鳥栖はリーグ戦で実に3か月ぶりの得点を奪い、C大阪を1-0で下した。実に7試合ぶりの勝利である。
 
 J1残留争いの真っ只中にいる鳥栖は価値ある勝点3を手に入れたわけだが、結果以外でも大きな意味を持つ1勝だった。その理由は攻撃陣だ。
 
 鳥栖は前節終了時点でリーグ最少の15得点しか奪えていなかった。1試合平均では1点を切る値で、未勝利期間中の6試合で奪ったゴールは僅かにひとつ。中断期間中にフェルナンド・トーレスと金崎夢生をクラブに呼び寄せたが、得点力不足が改善されるまでに至っていなかった。
 
 C大阪戦でも1点止まりだった。ただ、攻撃の内容が前節までとはガラリと変わっていた。なぜハマったのか。それはF・トーレスと金崎のコンビネーションが良化してきたからだ。

 開始早々の5分にはふたりの連係からF・トーレスがシュート。38分には惜しくもオフサイドとなったが、金崎のスルーパスから再びF・トーレスがゴールを狙った。後半に入っても好連係を見せる。73分、F・トーレスが頭でDFの背後にボールをすらすと、金崎が右足を振り抜いた。

 対峙したC大阪の日本代表・山口蛍も脅威に感じていた様子。「(ふたりが)裏に引っ張って来るので、自分たちの最終ラインを下げられてしまう。あれだけいっぱい裏に走られるとしんどい」と成す術がなかったことを明かした。

 また、この試合で鳥栖は中盤をボックス型にする4-4-2を採用し、両サイドハーフが積極的なプレスを展開したことも追い風となった。この結果、高い位置でボールを奪う回数が増加。2トップに良い状態でボールが入ったことで、変幻自在な仕掛けをふたりは見せた。

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