この男はやはり別格!“神奈川ダービー”で異彩を放った家長昭博を相手DFが賞賛

2018年08月06日 本田健介(サッカーダイジェスト)

華麗にふたりをかわしたシーンには拍手が

自慢のテクニックを駆使して攻撃を牽引した家長。“神奈川ダービー”の勝利に貢献した。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ20節]川崎2-0横浜/8月5日/等々力
 
 川崎が横浜を2-0で下した"神奈川ダービー"で秀逸なパフォーマンスを見せたのが家長昭博だ。
 
 34分には「僕の動きを見て、よく出してくれた」と、後方からの守田英正の鋭いスルーパスに抜け出すと、優しいラストパスで小林悠の先制ゴールをアシスト。ただこの日、最もスタジアムを沸かせたのは27分のシーンだった。
 
 敵陣右サイドでDFと対峙した家長は、独特の間合いを取りつつ股抜きで相手をかわしてペナルティエリアに侵入すると、カバーリングに来たDFを今度は深い切り返しで置き去りにし、シュート。左足で放ったボールはわずかにゴール上に外れたが、DFふたりを華麗に抜き去ったプレーには、スタンドから拍手が送られた。
 
 この日、左SBを務め、よもや股抜きをされてしまった横浜のイッペイ・シノヅカは、苦笑いを浮かべながら件のシーンを振り返る。
 
「もうあれをやられたら、しょうがないですね。あのシーンは縦も中も切っていたんです。で、来るなら股抜きだなと読んでいたのに、自分の間合いに持ち込んで抜いてくる。『この人、上手いな』と改めて思い知らされました」
 
 もっとも当の家長はいたって冷静だ。
「あれは狙っていたというわけではなく、瞬間の判断でした。ただシュートは高くなってしまいましたし、最後を決められるようになったら、もっと成長できると思います」
 
 これまで所属してきた各クラブで"天才"と称されてきた男は、「今日は苦しい時間も長かったですが、皆が集中して戦えたのが良かったです」とチームプレーの大切さを強調したが、川崎でもやはり異彩を放っている。
 
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
 
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