大久保嘉人は磐田の起爆剤になれるのか?移籍後初先発のG大阪戦で示した可能性

2018年08月02日 松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)

稀代の点取り屋が示したのはゴールへの欲!

加入後3試合目で初スタメンとなった大久保。コンディションは上向きでチームメイトとの連係も深まってきている。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ19節]磐田1-1G大阪/8月1日/ヤマハ

 磐田は8月1日に行なわれたJ1リーグ19節のG大阪戦で、またしても決定力不足に泣いた。結果は1-1。勝点1を得るに止まり、4試合連続ドローで6戦未勝利となった。
 
 思うように結果が付いてきていない現状に名波浩監督も「少し手間をかけ過ぎて、最終的にチャレンジしなければいけないところを後ろに下げてしまった」と嘆き、リーグワースト4位の19得点しか奪えていない攻撃陣にさらなる奮起を促した。
 
 G大阪戦も含め、磐田が直近3試合で奪ったゴールは僅かに1。相手陣内に攻め込みながらも、最後の精度を欠いて勝点3を逃してきた。ただ、チャンスがないわけではない。川又堅碁を起点に得点の匂いは漂わせており、あとはいかにフィニッシュに持ち込むかが課題だった。
 迎えた今節、磐田はゴール欠乏症を解消すべく、ひとりの男をピッチに送り込んだ。今夏に川崎から加わった大久保嘉人である。
 
 今節が移籍後初先発となった点取り屋は、序盤から積極的にゴールを狙っていく。前半だけで3本のシュートを撃ち込み、32分には宮崎智彦の左クロスから巧みな駆け引きからあわやゴールというヘッドを放った。
 
 後半は運動量が落ちた影響もあってシュートは0本。81分にベンチへ退く形となったが、誰よりも貪欲にゴールを狙っていた。

 試合後、大久保は「手応えとしては半分ぐらい」と自身の出来を冷静に分析し、「常にゴールは狙っています。そのためには前に集めないといけませんし、ペナルティエリアのなかでチャンスを作らないといけない」という言葉で攻撃の課題を口にした。

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