イニエスタやトーレスだけじゃない!長崎の新助っ人、ヨルディ・バイスも"本物"だ

2018年07月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

高木監督も「この上ない」と賛辞を送った

身体を張った守備で無失点勝利に貢献したバイス。周囲との連係にも問題を感じさせなかった。写真:徳原隆元

 [J1リーグ18節]FC東京0-1長崎/7月27日(金)/味スタ
 
 15位の長崎が2位のFC東京に1-0で勝利した。しかも、アウェーでの勝点3だ。
 
 チーム全員のハードワークで試合の主導権を握った長崎は、敵将の長谷川健太監督も「今日は長崎を褒めるしかない」と脱帽するパフォーマンスを披露。得点こそ1ゴールに止まったが、守から攻への素早い切り替えと効果的なサイド攻撃で度々FC東京ゴールを脅かしていた。そうした迫力ある攻撃を続けた末に、77分にファンマの決勝点が決まったのだ。
 
 攻撃のヒーローがそのファンマならば、守備のヒーローは間違いなくヨルディ・バイスだったと言えるだろう。今夏にオーストラリアのシドニーFCから加入したオランダ人CBは、Jリーグデビューとは思えない安定感抜群のプレーでゴール前に立ちふさがった。186センチという上背を活かして空中戦を制しただけでなく、鋭い読みで相手のシュートチャンスにことごとく防ぎ、4試合ぶりの無失点勝利に貢献。バイスの評価を訊かれた高木監督も「この上ないというか、勝点3を取れたので良かった」と賛辞を送る秀逸な出来だ。
 
 今夏の移籍市場では神戸のイニエスタや鳥栖のフェルナンド・トーレスといった大物が注目を集めているが、このバイスも実力は本物。下位に低迷する長崎の反転攻勢を支えるキーマンになるかもしれない。
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