ロシア・ワールドカップは、フランスの20年ぶり２度目の優勝で幕を閉じた。

　大会中にSNSを最も騒がせたのが、ブラジル代表のネイマールだろう。試合中にファウルを受けたネイマールが、フィールド上を"過剰に"クルクルと転がる姿が話題となった。

　すると、これがSNS上でサッカーファンや子どもたちに大ウケ。コロコロ転がるネイマールのGIF動画が出回り、「ネイマールチャレンジ」なるものが登場。内容は「ファウルだ！」という合図とともに、床やフィールドをコロコロと転がるといったものだった。

　一時は大流行した「ネイマールチャレンジ」だったが、当の本人がこれを実践した動画をSNSに公開したことで、現在では一応の落ち着きをみせている。

　投稿された短い動画では、子どもたちと一緒にいるネイマールが「ファウルだ！」と叫ぶと、子どもたちが床をコロコロ転がる。しかも「ネイマールチャレンジ」に通じる、ポルトガル語の「フリーキックチャレンジ」のタグ付けをする強心臓ぶりで、世界のファンからは「びくともしない」「ブラジルを背負うなら、このくらい強くないと」といった、好意的にもとれる反応が寄せられた。

　そして今、この「ネイマールチャレンジ」に続くチャレンジ動画として、「メッシチャレンジ」が、ファンの間で話題を呼んでいる。アルゼンチンのスポーツ専門局『Tyc Sports』が発信したもので、決勝トーナメント１回戦で敗退したアルゼンチン代表チーム、特にリオネル・メッシを皮肉った内容だ。

　これは「守備のために走らない」などと言われ、「フィールド上で（寝ているかのように）フラフラ、ノロノロしていた」メッシを真似て、寝間着を着てベッド周囲をゾンビのようにぐるぐると歩き回った後、ベッドに倒れこんで、片手で顔を覆う。この顔を覆うポーズは、フランスに敗れた後など、大会中にメッシ本人がよく見せた動きに由来している。

　この"チャレンジ"がテレビで発信されたとたん、SNS上でも話題を呼んだ。目にしたアルゼンチンのファンからは批判もある一方で、「怒りの後の爆笑」「失礼な行ないだと思うけれど、笑わずにはいられなかった」など、面白がる反応も多く寄せられている。

　大会終了後にチーム内の軋轢が明らかになるなど、アルゼンチン代表に対しては、手厳しい批判も多い。不動のエース、メッシはこのチャレンジをネイマールのように笑い飛ばし、明るい代表チームの未来を切り拓けるだろうか。