「彼らは優れていた…」ベルギー代表守護神、フランスへの“アンチ・フットボール批判”を謝罪【ロシアW杯】

2018年07月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

3位入賞後にフランスへ謝罪。

ベルギーの3位入りに大きく貢献したクルトワは、自らの過去の発言を公の場で謝罪した。 (C) Getty Images

 有終の美を飾ったベルギー代表守護神の口から漏れたのは、ライバルへの謝罪だった。

 現地時間7月14日にベルギーはイングランドとの3位決定戦を2-0で制し、同国史上最高位の3位という結果で、ロシア・ワールドカップを終えた。

 その試合後、守護神のティボー・クルトワは、「自分の反応は少し行き過ぎたものだった。申し訳ない」と準決勝敗退後の自身の振る舞いを謝罪した。

 クルトワは、0-1で敗れた準決勝で、自陣にピッチ上の全員が下がる極端な守備戦術を採用したフランスを、「彼らはアンチ・フットボールに走った。あんなの見たことない」と痛烈に批判したのだ。

 これに対して、フランス代表FWのアントワーヌ・グリエーズマンが、「クルトワは自分たちがチェルシーで、バルセロナのようなフットボールをやっていると思っているのかな? 何を言われようと気にしない。勝ったのは僕たち」と反論する事態となっていた。
 
 一連のやり取りについて、クルトワは自らの非を認め、グリエーズマンに対しても謝罪の意を示した。

「フランス国民はいい気分でなかっただろうね。本当に申し訳ないと思っている。負けたことで少しナーバスになっていたんだ。あんな風に言ったけど、彼らが優れたパフォーマンスを見せていなかったわけではない。フランスは全力を尽くしていた。だから僕らは、うまくプレーできなかったんだ。グリエーズマンは正しいよ。最も大切なのは勝つことだ」

 3位入賞に加え、今大会の最多セーブ数27を記録したことで、名実ともに名守護神の仲間入りを果たしたクルトワ。自らの過ちを認めるパーソナルな振る舞いにも一線級のGKたる所以が垣間見えた。
 
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